2012年9月18日火曜日

●● 世界のHONDAを創った「最強のふたり」

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◆2012.9.18┃ vol.113 世界のHONDAを創った「最強のふたり」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

みなさん

こんばんは。

最初に、少しだけお知らせです。

今年の5月から試験的に週2回配信している
このメルマガですが、配信回数を変更します。

今週からは以前のように、基本的に日曜の夜、
週1回の配信にさせて頂きます。

私の仕事量や、内容のクオリティなどを考えて、
現段階では週1回がベストと考えました。

週1回になって、いままで以上にみなさんの役に立つように
努力しますので、今後も読んで頂けると嬉しいです(^^)/。

さて、前回は、
「最強のふたり」という映画をご紹介しました。

◎ 最強のふたり
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/

この映画はとても明るく、感動的で、友人の大切さを
教えてくれる映画なので、ぜひ多くの人に見て頂きたい
と思っています。

そして、今回は映画ではなく、戦後の日本に
リアルに存在した「最強のふたり」をご紹介します。

その「最強のふたり」とは・・・、

誰もが知っている「世界のHONDA」を作った、
【本田 宗一郎氏】と【藤沢 武夫氏】です。

このふたり、みなさんご存知でしょうか?

本田 宗一郎氏は、HONDAの創業者として
本を多数出版し、性格的に人気があって、逸話を
沢山残しているため、ご存じの方が多いでしょう。

その本田 宗一郎氏を“影”で支え続け、
彼の才能が存分に発揮される舞台を作ったのが・・・、

【藤沢 武夫氏】という人物です。

藤沢 武夫氏は知る人ぞ知る、HONDAが
創業~規模拡大の間、販売から財務まで、
実質の経営の舵取りを、全て行った人です。

多くの人が本田 宗一郎氏の功績を讃える
声は聴きますが・・・、

【本田 宗一郎氏】と【藤沢 武夫氏】、

この「ふたり」がいたから、
「HONDA」という企業は世界に広まったのです。

その軌跡が、とても客観的に、企業の裏側も
含めて記録してあるのが、下記の本です。

◎ 経営に終わりはない 藤沢 武夫(著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4167130025


私も30歳を前にして(汗)、、

人間関係、および友人の大切さを心に染みるほど
感じるようになりましたが、(遅い。。。汗)

この本の中で語られる、本田 宗一郎氏と
藤沢 武夫氏の信頼関係は、

ある意味、理想的です。

お互いが、自分の役割を完璧に理解し合い、
任せ合い、責任を果たす。

世間に出るキャラクターとしても、
本田 宗一郎氏が【光】で、藤沢 武夫氏は【影】に徹する。

その意思統一が、驚くほど見事に出来ている
「ふたり」なのです。

かといって、頻繁に話し合いをしているわけでもありません。

例え、「ふたり」が数か月コミュニケーションをとっていない
としても、同じヴィジョンを持っているため、ブれることがない。

誰もが羨ましくなるような(嫉妬を覚える?)
「最強のふたり」の関係が、とても鮮明に描かれています。

私が「素晴らしい!」と感じた場面をご紹介すると・・・、

HONDAで新発売したバイクに欠陥が見つかり、
数十万台を回収して修理をしなければならないという
大事件が起きた時のことです。

本来であれば、商品開発は本田 宗一郎氏の責任の
ため、彼がその解決に乗りださなくてはなりません。

しかしその時に・・・、

藤沢 武夫氏は、技術的な問題にメドが着いたらすぐに、
本田 宗一郎氏をヨーロッパに逃がします。

常に陽気で、
誰よりも技術に精通し、
決して中途半端な物は造らない、

そのイメージが定着している【本田 宗一郎氏】の
ブランドが傷つくのを、避けるためです。

その結果、自分に全ての責任・誹謗・中傷が来ると
わかっていながら・・・、

本田 宗一郎氏を、全力で守るのです。

そして、全てが終わった時に、
本田 宗一郎氏を空港で迎えて、、

「もう大丈夫。
  この会社は絶対につぶれないから、安心してくれ。」

という報告で、一連の事件を終わらせます。

その言葉を受けた本田 宗一郎氏も、
自分がヨーロッパにいた間の藤沢 武夫氏の苦労を、
感じとっています。

しかし、それは口に出さず、
ヨーロッパでひたすらHONDAの商品開発になる部品を
探して回り、藤沢 武夫氏に渡すだけでした。

お互いがどんな苦しい状態でも、
役割・責任を全うし、相手を信じる。

これほど簡単なようで、難しいことはないでしょう。

また、もう一つ、
私がこの本の中で、とっても好きになった場面があります。

それは、本の最後で・・・。

藤沢武夫氏が身を引く決意をした時のこと。

「かねてから考えていた通り、今年の創立記念日には辞めたい
  と思う。専務から社長に、私の意向を伝えておいてくれ。」

それを聴いた 本田 宗一郎氏は、すぐ・・・、

「二人いっしょだよ、おれもだよ」

と言ったそうです。
そして、その後に会って交わされた会話は・・・、

(本田)「まあまあだな」

(藤沢)「そう、まあまあさ」

(本田)「ここらでいいということにするか」

(藤沢)「そうしましょう」

(本田)「幸せだったな」

(藤沢)「ほんとうに幸福でした。心からお礼をいいます」

(本田)「おれも礼をいうよ、良い人生だったな」

本田氏67歳、藤沢氏63歳。

それで引退の話は終ったそうです。

HONDAという大企業を、数十年かけて創るという
偉業を成し遂げながらも、上記の短い会話で、
最も難しいと言われる「引き際」まで同意ができる。

これほどわかりあえる関係を、赤の他人である
「人」と「人」とが結べるという事実に、とても励まされます。

このHONDAを創った「最強のふたり」のような信頼関係は、
一朝一夕で出来るものではないでしょう。

しかし、

人間関係は意識しないと、継続ができません。

そして、人と人との間に生まれる「信頼関係」は、
日常の積み上げでしか、育むことができません。

同性、異性問わず、人と深い関係で繋がることが
人生を充実させる上では不可欠です。

この「最強のふたり」のような関係を、いつか自分も持ちたい。

そんな純粋な思いが、この本を読んで、芽生えました。

◎ 経営に終わりはない 藤沢 武夫(著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4167130025

友人との関係や、家庭・夫婦、
また仕事においても、大変勉強になる本です。

気になった方は、ぜひ読んでみて下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿