2012年8月13日月曜日

●● 【ミャンマー探訪記】 日本語=お金

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┃◆2012.8.13┃ vol.105 【ミャンマー探訪記】 日本語=お金
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みなさん

こんばんは。

先月の末から続けてきた、
「【100回特別号】タイ~ミャンマー編」も、
ついに最終回となりました。

私のつたない文章で、
東南アジア・発展途上国の雰囲気が
どこまで伝えられたかはわかりませんが。。

少しでも私が感じた熱気や、
将来の可能性が伝わっていると嬉しいです。

今回は最終回として、ミャンマーで訪れた
「日本語学校」と「観光(寺院)」について書いて、
終わりたいと思います。

どうぞお楽しみください!


【 ミャンマー(ヤンゴン) ~日本語学校・観光編~ 】



JETROでのブリーフィング、工場の視察などで
少しずつミャンマーの現状を理解してきた私たちは、
最後に「日本語学校」に向かいました。

ミャンマーの人たちから見て、
「日本」という国はどのように見えているのか?

「日本語を学びたい!」というミャンマー人は、
なぜ日本語を選んだのか?

など、海外の人から「日本」がどのような見られ方を
されているのか?を知るためです。

そこで、JETROの北邑さんが、最も古くからミャンマーにある
日本語学校の校長先生にアポイントを取って頂けたため、
お邪魔してお話しを聴いてきました!

◎ウイン日本語学校
http://www.winjapan.com/

▼日本語学校は、このビル(?)の2階にあります。汚い・・・。

▼看板も小さくて、最初は見つけられませんでした。 

▼この日本語学校の経営をしている中西校長先生。

この学校は、学生~一般の人(16~30歳くらい)向けに、
ゼロから日本語を教えて、日本語検定1級を取ることを
最終ゴールにして指導をしています。

全4コースのカリキュラムがあり、
1コースの授業料は、月謝で1500円程度。

現在は、1コース当たり約60人の受講生がいて、
全コースで250人の生徒に教えているという事実から、
「日本語」の人気がわかります。

今回は上記写真の中西先生に色々とお話を伺ったのですが、
その中でも特に印象的だった内容は・・・、

「ミャンマー現地で、日本語の人気はいかがですか?」

「2番目に人気です。
  英語がNo.1で、その次に人気なのが日本語ですね。」

「すごい人気ですね。
  なぜ日本語はそんなに人気があるんでしょうか?」

と聴いたところ、即座に、

「お金ですね。」

という回答が。。

「日本が好きだから」
「いつか行ってみたいから」

という夢のある答えを期待していた私は、少し驚きました。

「彼らは日本語を身につけると、
  タクシーやフリーの観光ガイドになります。
  
  会社に勤めるよりも、その方がお金になるからです。

  会社に勤めたとしても、日本と関わる仕事につければ、
  他の仕事よりは稼ぐことができる。

  それを求めて、この学校に来るのです。

  みんな、貧乏からなんとかして脱出しようとしている
  段階なので、余裕がないんですよ。」

という非常に現実的な答えが返ってきました。

ただ一方で、

「ミャンマーの人たちは、本当に優しくて穏やか。
  日本人の気質とよく合うと思います。

  街も治安がよくて、乱暴な事件・犯罪は起きないし、
  外国人、特に日本人の観光客にはみんな
  とても優しく接します。

  インフラが整っていない現実はありますが、
  日本人が活躍する土壌はありますよ。」

と語って頂きました。

▼他にも、みんなで色んな質問をぶつけました。

▼こちらが教室。1回の授業で60人が受講するらしいです。
▼壁には小学校の頃に見た「あいうえお」の50音が貼ってあります。

もう1つ、聴いた話の中で印象的だったのが、
男性と女性の違いの話でした。

中西校長先生は、
「最後までしっかりと日本語を習得するのは、女性だけです。」
と断言されていたのです。

「ミャンマーでも、アジア全体でも同じ傾向がありますが、
  基本的に男性は働きません。

  その代りに、女性がすごく真面目で働きものです。

  この学校でも、最後まで続くのは女性です。
  上級者コースは女性ばっかりで、男性は続きませんね。」

というお話も聴くことができました。

「なでしこジャパン」など、最近では日本も女性の
活躍が目立っていますが、本格的に女性が主導権を
くる時代が来るかもしれない。

そんな予感を感じてきました。

それにしても、何百人の人が日本語を一生懸命
学んでいるということはすごい。

今後、日本とミャンマーの交流が進むことで、
少しでもミャンマーの発展に貢献したい。

日本語学校を出る頃には、
そんな思いが胸の中に湧き上がっていました。

私がミャンマーの現地の人たちを視察させて
頂いた内容は、以上となります。

最後に、ヤンゴンの観光スポットのご紹介をします(^^)/。

ヤンゴンといえば、
海外旅行客が必ず訪れるのは、街の中心部にある、
丘の上に建つ寺院「シュエダゴン・パゴダ」です。

▼「シュエダゴン・パゴダ」の中心にあるストゥーパ(聖なる黄金の塔)。

この「シュエダゴン・パゴダ」は、建立が約2500年以上前と
いわれ、ミャンマーでは最も名高いパゴダ(仏塔)として
同国のシンボル的存在になっています。

私が実際に入ってみると・・・、
パゴダ(寺院)内に、とても“特別な空気”が流れて
いることに気がつきました。

街中ともまた違う、
争い事や競争、ましてや犯罪など決して起きない
神聖な(不思議な)雰囲気に満ちているのです。

参詣の人々は、子供から大人まで、みんな真剣にお祈りを
しています。この寺院では、時計回りに仏塔を回っていき、
一周すると願いが叶うと信じられているのです。

▼大人も、子供も、真剣にお祈りをしています。私はなんだか場違いでした。

写真でどこまで伝わるかわかりませんが、
少しでも「シュエダゴン・パゴダ」の神聖な雰囲気を
感じ取ってもらえると嬉しいです。

▼正門はでっかい2匹の犬がお出迎え。

▼ちなみにこのパゴダ内を歩くときは、みんな靴を脱いで裸足になります。

▼中心にある塔以外にも、黄金の建物が並んでいます。

▼人も多すぎず、ゆっくりと歩くことができます。

▼ストゥーパ(中心の塔)を取り囲む仏塔も金です。

▼「廟(びょう)=神々をまつる祠」も、金ピカです。

▼ところどころ、大きな仏陀(ブッタ)の像がありました。

そして、最後の一枚は、、、
私がとても印象的だった、この一枚です。

▼小さな女の子が、一生懸命、真剣に祈っていました。

日本は無宗教の国なので、お祈りをしたり、
何かの教えを守る、という習慣がありません。

しかし、宗教を真剣に信じて、
その教えを守ることで幸せになれる、
と信じている人は、強いのかもしれません。

自分の信じる教えがあって、
判断基準が明確で、
感謝をする対象を持っている。

「幸せ」の形がハッキリしている彼らは、
経済発展という流れに、どう向き合うのでしょうか?

日本とも、
アメリカとも、
ヨーロッパとも、

また違った国の形が、
ここから生まれてくるのかもしれません。


以上で、私が7月に見てきた
「タイ~ミャンマー探訪記」は終了となります。

最初にも書きましたが、今回のタイ~ミャンマーでは、
先進国の日本にいる私たちだからこそ、彼らから学べる
ことは、沢山あると感じました。

そして、今後の経済や政治は、彼らとどう協力をして、
アジアを良い方向に導けるかにかかっているでしょう。

もし、今回の文章を読んで、
東南アジアにすこしでも興味をもった方がいれば、
個人的にはとてもうれしく思います(^^)/。

それでは、また次回からは通常の内容に戻して、
配信したいと思います。

みなさま、今後もどうぞよろしくお願いします!

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