2012年5月27日日曜日

●● 「ルフィ」と「劉邦」にリーダー像を学ぶ。

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┃◆2012.5.27┃ vol.83  「ルフィ」と「劉邦」にリーダー像を学ぶ。
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みなさん

こんばんは。

昨日、私を含めた4人で行っている定例会で、
「理想のリーダー像」について語り合ってきました。

話し合っている時に気づいたのですが、、

自分が理想とするリーダー像のイメージには、
「自分が将来なりたい姿」が入ってくるので、
色々な気づきが得られます。

今回は、そこで発表した私なりの意見を一部、
ご紹介します。

歴史ネタも入るので、男性の方が読みやすいかも
しれませんが・・・(^^)v。

どなたかの参考になれば、嬉しいです。


早速ですが、

みなさんは、「理想のリーダー」と言われた時に、
誰を思い浮かべますでしょうか?

最近の代表的な人といえば・・・、

亡くなったスティーブ・ジョブズ氏、
現アメリカ大統領のバラク・オバマ氏、
それとも・・・、日本人で考えると小泉純一郎氏?

など、人によって違った切り口で、様々な意見が
あると思います。

私は「理想のリーダー像とは?」と質問された時に
必ずと言っていいほど思い浮かぶのが、

この2人の対立構造です。

▼私の大好きな、項羽と劉邦です。(薄くてすいませんm(_ _)m)

【参考図書】

◎ 項羽と劉邦 司馬遼太郎

【上】http://www.amazon.co.jp/dp/4101152314

【中】http://www.amazon.co.jp/dp/4101152322

【下】http://www.amazon.co.jp/dp/4101152330

すでに、この物語をご存じの方もいらっしゃるかと
思いますが、少しだけ説明をすると・・・、

「項羽と劉邦」は、古代中国を舞台とした歴史小説で、
中国の天下統一を巡って、「項羽(こうう)」と
「劉邦(りゅうほう)」の両雄が戦いを繰り広げる話です。

この話の中で、2人は対照的なリーダー像として描かれます。

「項羽」は、

・生まれが良く、頭がいい。戦略的。
・腕力・武力を持ち合わせている。
・トップダウンで組織を統治する力がある。
・敵に対しては残忍。

一方の「劉邦」は、

・生まれが悪く、頭が良くない。
・愛嬌があって、人を頼る。味方にする。
・敵に対しても優しく、降伏した人は誰でも救う。
・優秀な人に学ぶ、ボトムアップ型組織を作る。

この2人がライバルとして、何度も闘いながら天下を争います。

細かい話は省きますが、
途中まで100戦100勝で「項羽」が勝ち続けます。

「劉邦」は逃げてばかりいて、
一向に勝つことができないのです。

それもそのはず。

「項羽」の方が、武将として優秀で、
戦力としても大きいため、勝って当たり前なのです。

しかし、闘いが後半になるに従って・・・、

少しずつ「劉邦」が有利になってきて、
最終的には「劉邦」が「項羽」を打ち破り、
天下を統一する、という物語なのです。

この『戦力の逆転』は、何によって起こったのでしょうか?

その原因は、一言でいうと「劉邦」の
【人に好かれる(味方にする)能力】にありました。

闘いが長引くにつれて、項羽陣営の優秀な人間がみんな、
「劉邦」のところに行ってしまうのです。

つまり、この対決を簡単にいうと、
【頭の良さ・能力の高さ】 VS 【人に好かれること】
という2つの「能力」が闘った時、どちらが勝つか?

を描いているのです。

結果は「劉邦」が勝つため、
【人に好かれること(=人を味方にすること)】が
リーダーには必要だ、という結論になります。

この本、読んだことがない方はぜひ読んでもらいたい
のですが、、、もう、痛快ですよ。

「項羽」の陣営にいた時に、戦でミスをしてしまい、
ボロクソに論破された人が、

「劉邦」の陣営では「ぜひ教えて下さい!」と言われ
崇められてしまい、結局は「劉邦」のために必死になって
闘う姿は、人間という動物を深く知る材料になります。

この現象は、まさしく、
「水は低きに流る」という諺がぴったりです。

(人も、水と一緒のようです。)

能力があるからと言って、偉そうにしていたり、
人を大勢の前で叱りつけたりする人間からは、
人が離れていきます。

逆に、人に対して、
「教えてもらおう」「学ばせてもらおう」という低い位置に
自分を置ける人間の周りには、多くの人が集まるのです。

「劉邦」は、その原理をしっかりと抑えていたので、
最後には人の心が彼の元に集まり、「項羽」に勝つことが
できた、という物語なのです。


この法則は、多くの場面で活用できると思いませんか?

例えば・・・、

この【人に好かれる(=人が味方になる)】ことで、
いま大人気の人物がいます。

ずばり、この人こそ、その体現者ではないでしょうか?

▼それは・・・ONE PIECEのルフィです。

『ONE PIECE』を読んでいない方もいるかと思いますが、
主人公の「ルフィ」は、敵の将軍からこんな評価をされます。

「その場にいる者たちを次々と自分の味方につける。
  この海において、あの男は最も恐るべき力を持っている。」

そうなのです。

「ルフィ」の周りにいると、多くの人が彼の行動に
引きつけられ、味方をしてしまう(好きになってしまう)
という性質を、彼は持っているのです。

それと同時に、
「ルフィ」自身も自分でこんなことを言っています。

「 おれは助けてもらわねェと、生きていけねェ自信がある!!」

自分は万能ではなく、多くの人に助けられてこそ、
自分の夢が実現できることを、深いレベルで知っているのです。

私は、このセリフが大好きです。

自分が少し仕事ができるようになったり、結果が出た時に、
得てして人は、出来ない人を低く見てしまいがちです。

しかし、そんな時に、
横柄な態度を取るのではなく(←私の課題です 笑)、

一緒に解決しよう、その人の役に立とうという思いを、
この言葉が思い起こさせてくれるからです。

私たちは仕事をしていて、様々なスキルや専門知識を得ます。

しかし一方で、どんな世の中でも通用する
【人に好かれる(=人が味方になる)能力】を磨くことを、
怠りがちです。

価値観が細分化され、1人1人の生き方が大事になっている
世の中だからこそ、【人に好かれる能力】を、少しずつでも
育んでおきたいですね。。

私にとっては特に、直近の課題なので(汗)、
あえて、メルマガで書かせて頂きました。

私も、もう少し愛想よくなりたいと思います・・・(^_^;;)。。


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最後に、、、

「理想のリーダー像」について語り合った時には、
他にもリーダーに必要な資質を話しました。

その中の一つに、私の意見としては、
「運がいい」ことが重要だと思っています。

「運がいい」と言えば、迷いなく、この人でしょう。

▼東郷平八郎は、天性の「運」の持ち主です!

この絵を見て、何か分かる人は、
きっと「坂の上の雲」が大好きな人です(笑)。

歴史は学べば学ぶほど、面白くて、勉強になります。。

もっともっと、
深く歴史を学びたい思いが湧きあがってきました。
誰か、いい学び方を教えて下さい!(>_<)/

それでは、今回は以上です。
今回も長文を読んで頂き、ありがとうございました。

次回も、どうぞお楽しみに!!

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