2012年5月13日日曜日

●● 【動画】ボコボコにされてます。

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┃◆2012.5.13┃ vol.79 【動画】ボコボコにされてます。
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みなさん

こんにちは。

今回はいつもとは少し趣向を変えて、
時事ネタをお送りします。

ご紹介するのは、先週の火曜日(5月8日)に行われた、
橋本大阪市長の囲い取材の動画です。

正直、メルマガではあまり政治的なことを
取りあげるつもりはなかったのですが・・・。

しかし、この動画は、
政治とはまったく関係がないところで、
とても勉強になると感じました。

内容は、とある民放テレビ局の女性記者の質問が
あまりにも的外れで、橋本大阪市長に27分近くに渡って
ボコボコにされるというものです。

私はこの動画を再生したら、
最初から最後まで、食い入るように見てしまいました。

とりあえず、最初の5分間試してみて下さい。
きっと、目が離せなくなりますよ(^^)/。

◎ 【5月8日】橋下大阪市長の囲み取材(27分28秒)





・・・見ましたか?

いかがでしたでしょうか?

(↓ここからは見た後に読んだ方が楽しいです!)

人が会話をしていて、ここまで一方的に
打ち負かされる場面もあまりないですよね(汗)。

「ここまでやらなくても・・・。」

という意見はあるかと思いますが、
今回はそれに触れるつもりはありません。

私がこのやり取りを見て、
みなさんに共有したいと思った理由は、

人と話をする上でも、
仕事を進める上でも、
何かを決断する上でも、

全てに必要な要素を、この動画では橋本大阪市長が
しっかりと抑えている、と感じたからです。

もちろん、様々な解釈があると思いますが、
私なりの解釈を下記に書いておきます。


================================================
「課題」に取り組む前にその「事実・定義」を正しく掴む。
================================================

この動画を見ると、

記者があまりにも勉強不足だったり、
それを認めようとせずに負け惜しみばかり言ったり、
最後に「これくらいにしてやる」みたいな名言を吐いたり(笑)、

と突っ込みたいところは沢山出てきます。

しかし、私が何よりも注目したところは、
橋本市長の「話の進め方」です。

橋本市長は、記者との会話で、

「『命令』は、誰が誰に出したんですか?」

「「条例」と「命令」の『定義』が違うでしょ。」

「『裁量』の範囲内だから、問題ないじゃないですか。」

という3点を、何度も繰り返し言っています。

つまり、記者が出した「質問(問題提起)」に対して、
まず「事実」「言葉の定義」を抑えようとしているのです。

その結果、記者が「質問(問題定義)」している内容の
土台にある「事実」や「言葉の定義」を、まったく
抑えていないことがわかります。

そしてそれを橋本市長が明らかにした途端・・・、

最初にしていた「質問(問題定義)」には、
意味が無いとわかってしまうのです。

それが判明した時(17分10秒くらい)は、
「・・・?(何を聴きたかったんだっけ!?)」
という記者の心の声が聴こえてきそうです。

しかし・・・、

この「質問(問題定義)」を「仕事の課題」と
置き換えた時、同じような事態が、多くの場面で
起こっていないでしょうか?

私には、何度もこの経験を仕事の中でした
覚えがあったのです。

それは例えば、会社の会議の場で、

「使いやすいシステムを作るためにはどうしたらいいか?」

⇒「誰が」「誰に」提供するシステムで、
  「使いやすい」とは、どういう意味なのか?
  も考えずに議論していたり、

「売上を上げるには・・・?」

⇒「商品の内容」「競合との比較」「価格の問題」は
  ほとんど問題にせず、「営業マンの頑張り」だけに
  焦点をあてられていたり、

「顧客満足度を上げなくては・・・。」

⇒そもそも自社の商品・サービスの「どこに」満足度が
  高いために選ばれているのか?もわからないまま、
  話し合っていたり、

・・・などなど。

これらの「課題(問題定義)」は全て、その土台となる
「事実」「定義」を抑えていないために、何時間話し合っても
「解決策」が導かれないものばかりなのです。

このような徒労に、何百・何千人という人間が、
時間を費やしていると思うと、悲しくなりますね・・・。

このような非生産的な時間を失くすためにも、
今回の橋本市長のように、

「課題に取り組む」前に、
【課題の事実・定義を正しく掴む】という基本姿勢を
貫く必要性を、改めて身に染みたのです。

これに関連して、私の好きな言葉に、
「問題が正しく明確化できれば、8割は解決したようなもの。」
というものがあります。

「課題」を解決することに頑張る前に、
その「課題」の「事実」「定義」を正確に認識する。

これこそが、
「長時間労働」や「無駄な仕事」を失くし、
パフォーマンスを高くする秘訣なのかもしれません。

今回のテーマは、自戒も含めて書かせて頂きました(-_-)m。

--

そしてもう一つだけ・・・、

私がこの動画を見て、
最も「怖いな・・・」と思ったことを記しておきます。

それは、大きな会社の看板を背負って、

・メディア(新聞・雑誌・ネットなど)で記事を書く。
・テレビ/ラジオ番組を作る。

という立場にいる人間が、必ずしも、
「正しい事実を抑えて情報を発信しているわけではない。」
ということです。

「一律で強制するなんて、とんでもない!」
「口元チェックなんて、やり過ぎだ!」

という世論が飛びつきそうな安易な主張を受け入れ、
そのイメージに基づいて情報を出しているのです。

そう考えた時に、

「新聞に書いてあるから、正しいだろう。」
「テレビで放送していたから、間違いない。」

という理由で、その情報が正しいと信じることは、
大変危険だと思うのです。

自分の持っている意見が、ニュース・新聞・雑誌などの
報道と似ていると感じた時・・・、

もしかしたらそれは、誰かにとって
都合のいい意見を信じ込まされているのかもしれません。

自分の意見が本当に「事実」に基づいているのかどうか、
自ら調べる主体性が、「情報」という分野において、
高まってきている気がしました。

それでは、またタイムリーな時事ネタがあれば、
お送りしたいと思います。

見た方はご意見・ご感想を頂けると嬉しいです!(^^)/
お待ちしてま~す。

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