2013年6月2日日曜日

●● 雇用が終わり、「働く」が始まる。

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┃◆2013.6.2 ┃ vol.150 雇用が終わり、「働く」が始まる。
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みなさん

こんばんは。

今回は、ある雑誌をご紹介します。

この雑誌、あまり有名ではありませんが、、
私のように「働くこと」や「テクノロジー」に
興味がある人には面白いでしょう。

特に今回のメインテーマは、

【未来の会社】
~これからの「働く」を考える~

となっており、私が買わない理由が
ありません(笑)。

今日はその中の記事と、私が共感した部分を
ご紹介したいと思います。

ぜひご覧ください!!


早速ですがみなさん、
『WIRED』という雑誌はご存知ですか?

アメリカで1993年に創刊され、日本でも1990年代は
発行していましたが、一度は休刊となりました。

しかし、2011年より再刊行され雑誌だけでなく、
ウェブサイトや電子書籍など、様々な形でグローバルに
コンテンツを展開しているのです。

おもな内容は、

テクノロジー、デザイン、社会問題、
ビジネス、文化、教育、健康など、

様々な社会で起きている変化、
未来を考える上でのヒントが満載の雑誌です。

◎ IDEAS+INNOVATIONS 『WIRED』

http://wired.jp/magazine/


年に3~4回しか発刊されない気まぐれな
雑誌ですが、内容はとても充実していて刺激的です。

上記にも書きましたが、
この『WIRED』の最新号の特集が、

【未来の会社】
~これからの「働く」を考える~

なのです。


私は書店で見つけ、
数ページめくってすぐに買ってしまいました(笑)。

エネルギーや環境、
政治や外交など、

いま社会が急速に変化していることは
間違いありませんが、

「人の価値観の変化」ほど顕著に表れている
例はないでしょう。

特に、「働く」ということに関して。

私も含めて、現代の仕事の常識に違和感を感じたり、
ストレスを感じる人は多いと思います。

私がこの雑誌を衝動買いした理由は、
その違和感を下記の文章でストレートに
表わしていたからです。

--本文の導入--------

朝起きて、
眠い目をこすって満員電車に乗って、
会社に着いて、
メールをチェックして、
長い会議をして、
得意先を回って、
伝票を整理して、
あっという間に夜になって、
それでも残業して、
へとへとになって家に帰る。

お給料をもらっているんだから、
面白くなくてもガマンガマン。

って、そんな「仕事」や「会社」、
もうやめませんか。

だいたい効率悪すぎないですか?
ホントに生産性上がってます?

いままでのやり方で変わりゆく時代を
サバイブできます?

そもそも「会社」も働くみなさんも、
ホントにそれで幸せですか?

--(ここまで)--------

きっと上記の文章を読んで
共感する人は多いのではないでしょうか?

「働く」を取り巻く環境が劇的に変化している
にも関わらず、以前のやり方・価値観に固執する
企業の姿に疑問を覚える人は多いでしょう。

この文章から始まって、今回の特集の中では、

・いま語られている雇用の問題
・未来の人はどうやって・どんな職場で働いているか

など、様々な疑問が投げかけられます。

その一部をご紹介すると、

--(下記は『WIRED Vol.7』本文の抜粋)--------

◎「雇用」について

「働く=雇用」って考え方自体がイビツなんだよ。
雇用雇用って政府は言うけれど、だいたいいつから
「雇用」がそんなに大問題になったわけ?

いったい誰のための『雇用』なのかよく考えた方がいいね。
これからもテクノロジーの進化で効率化/自動化が進むと、
雇用を増やすったって、増えないでしょ。

貧しい人に食料や住居を保障することと「働く」の問題
は、切り離して考えるべきだね。「雇用」で解決しよう
ってのは無理がある。雇用は増えないんだから。

ぼくらが「働く」のは、この産業社会を成り立たしめる
ためであって、自分たちが生きていくためではない。
消費を通じて経済を成り立たせるために、僕らは
「働かされている」。

これまでの会社と働く人の関係は、地理的/物理的要因
によって制限されてきました。(一部略)いま、インターネット
やモバイルデヴァイス普及によって、雇用の在り方そのものが
変わろうとしています。大げさかもしれませんが、産業革命
以来の革命的変化だと思います。

◎未来の働き方

そりゃあ誰しもメシは食いたい、住む家も欲しい。
けれど心の底から『仕事が欲しい』って思っているわけじゃ
ないでしょ?でもぼくらはそうしなきゃいけないと
思わされているんだよ。

「好き」だけでは人も会社も働き続けられません。
「好き」はキャンディのようなおので、栄養にはなりません。
「働く」ことを続けていくためには栄養が必要です。
ぼくにとってのそれは「誰かの役に立っている」と
いうことなんです。

自分で、自分の仕事やキャリアをしっかりとコントロール
する、ということです。(一部略)まずは、自分がどういう
人生を生きたくて、そのなかに「働く」という行為をどういう
ふうに位置づけたいのかを、しっかりと見極めることです。

「働く」ってのは誰かに頼まれてやるもんじゃないよ。
(一部略)「雇用」がなくても「働く」んだよ。ここに来て、
メイカームーヴメントのように、誰もが自分でものをつくれる
時代になったのは喜ばしいことだし、期待もしている。
ポスト雇用時代の「働く」がようやくいま始まったんだよ。

「働く」を自分たちの手に取り戻すためのストーリーが
必要なんだと思う。人生のなかに「働く」をちゃんと
位置づけるための新しいストーリーがね。

--(ここまで)--------

上記は私が共感した文章のごく一部ですが、
まさにいまの社会で「働く」を通じて感じている
違和感が言語化されています。

政府が打ち出す「雇用」対策や、場所に縛られ、
紙を大量に出し、ただお金のため働くことには、
意味を感じられない人が多いと思います。

いまこの変化は、フリーランスで働く人や、
起業をしている若年層から徐々に広がっている
ように感じます。

現在はまだ、お金を動かす規模・影響力が小さい
ため、いままでの大企業を中心に社会が構成されて
いますが、何時ひっくり返ってもおかしくありません。

私はこの特集を読んで、いずれこの記事の中にある
価値観が主流を占めるであろうと、強く感じました。

そしてこの特集の最後は、

『雇用が終わり、「働く」が始まる。
 これからの「働く」は、自分が生み出した価値によって、
 価値づけられるものになる。(といいのだが)』

という言葉で締めくくられています。

まさしく、その通り。

何をして働くか、
どこで働くか、
どのように働くか、

そして、誰にどんな価値を提供するか、

を自分自身ですべて選ぶ時代に、
もうすぐ突入するようになるでしょう。

ある意味、自由とも呼べますが、
その世界では自分の評価がネットによって
見える化されるシビアな世界。

決していいことばかりではありませんが、
新しい「働く」を模索したい人には、きっと
参考になると思います。

上記で紹介した記事は、今回の特集のごく一部です。
その他にも、WIREDには、

「未来の企業のための新しいルールブック」
「ひらめくオフィスのつくりかた」
「透明なスタートアップ(起業)」

など、読みがごたえのある記事が満載です。

上記を読んで興味がわいた方は、
ぜひ書店で手に取ってみてください!!

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突然ですが、
1年に1回発表される「このマンガがすごい!」という
マンガランキングはご存知でしょうか?

オトコ編とオンナ編があるのですが、
このランキングで、昨年オトコ編で第1位をとった
作品を読んでみました。

▼テラフォーマーズ
http://www.amazon.co.jp/dp/408879270X


舞台は西暦2577年の地球。
火星に起きた異変から物語が始まるのですが・・・、

初めは“敵”の設定に少し引いてしまい、
敬遠していましたが、意を決して読んでみると、
やっぱり面白い。

アクションが好きな人は、
きっと熱くなれる作品です。

ぜひ読んでみてください!

それでは、今回は以上になります。
今回も長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

来週も、よろしくお願いします。

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