2013年6月23日日曜日

●● 韓国と北朝鮮の境目:北緯38度線

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┃◆2013.6.23 ┃ vol.152 韓国と北朝鮮の境目:北緯38度線
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みなさん

こんばんは。

に引き続き、韓国についてお届けします。

今回のテーマは私にとっては韓国のメインイベント、
韓国と北朝鮮との境目、北緯38度線:DMZ(非武装地帯)
を書いていきます。

「他国といつ戦争になってもおかしくない・・・。」

この緊張感を、少しでも感じてください!!


韓国に行くことが決まってから、私が真っ先に調べたこと。

それは、韓国の歴史でした。

私には旅行に行く場合、そこの歴史を知っているか
どうかが、旅を楽しめる大事な要素なのです。

そんな中、韓国の歴史といえば・・・、

いまも週1回はニュースを騒がしている隣国、
北朝鮮との『朝鮮戦争』が、

「いまでも終わっていない」のですから、
いかにこの2国の関係が難しいか、わかるでしょう。

『朝鮮戦争』は、1950年6月25日に北朝鮮が朝鮮半島の
主権を巡り、国境を越えて侵攻したことで勃発しました。

1953年7月27日に“休戦条約”が結ばれることで戦争は
おさまりましたが、いまでも、

「隣の国がいつ侵略してくるかわからない・・・。」

という恐怖は、抱えているでしょう。

その境目となる北緯38度線:DMZ(非武装地帯)が観光で
覗けるというのですから、私が行かないはずがありません。

韓国に行って2日目。

北緯38度線には個人では行くことができず、旅行会社の
ツアーでパスポートを持って行く必要があります。

朝8時にホテルに集合をしてからバスにのり、
ソウルを出て40分、臨津江(イムジンガン)に着きました。

ここは民間人が自由に行くことができる最北端の地です。

臨津江(イムジンガン)では、「自由の橋」を途中まで
渡ることができ、展望台からは北朝鮮が観えます。

「自由の橋」は、鮮戦争の休戦協定が結ばれた後、
1万2773人の戦争捕虜が「自由万歳」と叫びながら渡って
帰還したことを記念して名づけられました。

▼奥に見えるのが自由の橋で、その奥が北朝鮮になります。

▼自由の橋は、途中まで歩くことができます。

▼行き止まりには韓国の国旗が。。平和の象徴とされています。

▼朝鮮戦争前までこの辺りを走っていた汽車も飾られていました。

臨津江(イムジンガン)を出発すると、
いよいよ「DMZ」と呼ばれる非武装地帯に入ります。

この「DMZ」は、

朝鮮戦争が休戦された最前線の停戦ラインとされる
軍事境界線を中心とした、両側2kmの非武装エリアです。

観光で入れる場所以外はほぼ地雷源とされており、
個人で立ち入ることはできません。

今回行ったDMZは、「第3トンネル」といわれる、
北朝鮮が韓国に攻め入るために地下73kmに掘った
極秘トンネルの近くです。

同じようなトンネルが現在4つまで発見されましたが、
実際には20以上あると言われているそうです。

こんなトンネルがいまも発見されず、
いくつもあると思ったら・・・、

いつ・どこから北朝鮮が攻めてくるのか、
恐怖を感じずにはいられません。。

▼いまでは観光客でに賑わうDMZ(非武装地帯)。
 再びここが最前線になる日が来るのでしょうか・・・。

▼DMZに隣接する資料館には朝鮮戦争で使われた銃が飾られています。

▼2つに割れてしまった朝鮮半島を一つにしようという、
 統一に向けた意志がモニュメントにされています。

▼第3トンネルに入るに当たっては、危ないのでヘルメットをかぶります。

▼モノレールを使って、深さ70mのトンネルを潜っていきます。

▼このトンネルは北朝鮮まで170mのところまで行くことができます。

このトンネルを使えば、1時間に1万人の兵士を北朝鮮から
韓国に送り込むことができるそうです。

最初に掘った北朝鮮の兵士もすごいですが、
いまではそれを観光地にしてお金をとっている
韓国も逞しいですね(笑)。

陸が続いた隣国と戦争をしたことがあると、
お互いの国境線上には常に監視と軍備が必要です。

実際に、DMZに行く途中にも、DMZの資料館にも
銃を持った軍人が沢山いました。

この緊張感は、日本ではなかなか味わえません。

そしてDMZツアーの最後に、
韓国にとっては最北の駅「都羅山(トラサン)駅」に
寄ってきました。

この駅は、南北鉄道締結後の、
ユーラシア大陸横断鉄道の拠点となる駅でした。

もし南北が統一され、この駅が機能すると、
日本の北海道からヨーロッパまでが、一本の鉄道で
結ばれることになる、夢の計画がありました。

現在は平和の象徴となった「都羅山駅」ですが、
今後使われることになるのか、戦場になるのか、
いまは誰も分かりません。。

▼「都羅山(とらさん)駅」は現在は使われていないため、
 とってもキレイな駅でした。無人なのでさびしい駅でした。

▼この鉄道が走れば、次の駅は北朝鮮の「平壌駅」になります。

▼この線路の先に、北朝鮮があります。
 謎に包まれた国:北朝鮮。一体、どんな国なのでしょうか?

実際に韓国と北朝鮮との境目に行ってみて、私は、

「日本は島国だから、現在の国になったのだ。」

と強く感じる結果になりました。

韓国と北朝鮮のように、陸が続いていて、
お互いが1kmの距離で牽制し合っていたら、
いま日本の軍事体制はありえません。

島国(海に囲まれている)ということ、
アジアであること、
そして、平和を好む国民性であること、

不思議なバランスで、日本という国は成り立っているのだと、
海外に行くといつも思います。

改めて、日本人として生まれたことに感謝をして、
その良さを全世界に広めていきたいですね!

グローバル化していく社会の中で、
海外と日本の違いを感じることは、今後もより
重要になってくる気がします。

また近々、海外に出て、報告したいと思います!


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韓国でびっくりしたこと。

それは・・・、

「LOTTE(ロッテ)」が財閥と化して、
現地に根差していたことです。

元は東京でお菓子メーカーとして始まったLOTTEも、
いま韓国では

百貨店、
ホテル、
テーマパーク、
電子メーカー、
流通会社・・・

など、様々な事業を展開しています。

日本から始まった会社が、海外で事業を展開して
貢献している姿を観るのは、なんだか嬉しかったです。

こういう企業がたくさん生まれる国に、日本をしたいですね!(^^)/

それでは、今回は以上になります。
今回も長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

来週も、よろしくお願いします。

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