2013年1月27日日曜日

●● 世界から猫が消えたなら

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◆2013.1.27┃ vol.132 世界から猫が消えたなら
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

みなさん

こんばんは。

最近、私が初対面の人と話をしたときに、
よく聴く質問があります。

それは、

「●●さんの両親は何をしている方なんですか?」
「いま、両親と仲はいいんですか?」

という質問です。

実はこの質問、人を理解するという意味では、
とっても重要な質問ではないか?と、
個人的に思っています。

今回は、両親との関係性を考え直させられる小説、
「世界から猫が消えたなら」をご紹介します!


先週の日曜日。

ふと、なにか小説が読みたいな、、

という気分になって、最寄り駅の書店に立ち寄りました。

そこで、最新刊からロングセラーまで、
いろんな本を眺めていたのですが、、

一度目に入ってから、どうにも頭から離れなく
なった作品がありました。

それが、今回紹介する「世界から猫が消えたなら」です。

◎ 世界から猫が消えたなら
http://www.amazon.co.jp/dp/4838725027



最初、私はこの本に対して、

「そういえば、電車の中で広告見たな。」

「どうせまた、目を惹くタイトルをつけて、
 意外性で売ってるんだろうな~。」

と思っていました。

しかし、書店で手に取って少し読んでみると、
とても読みやすい文章であったことと、本全体から
不思議な雰囲気を感じて、

「もしかしたら、面白いかも・・・。」と感じました。

結局、他にいい本も見つからなかったので、
あまり期待はせず、「世界から猫が消えたなら」を
購入することにしました。

この本ですが、題名からはストーリーが
想像つきずらいので、少し内容をご紹介します。

主人公は30歳郵便配達員。

ある時、体調を崩して病院に行くと、
余命があとわずかと宣告される。

やさぐれながら家に帰ると、陽気な“悪魔”と出会い、
「僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。 」
という取引を持ちかけられる。

今日もし突然、

チョコレートが消えたなら、
電話が消えたなら、
映画が消えたなら、
時計が消えたなら、
猫が消えたら、

そして、
僕が消えたなら。

世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか。

消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。

僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまる―――。


上記を読むと、ファンタジー小説のように感じると思います。
私もはじめは、そう思っていました。

しかし読み進めていくうちに、

私はこの本は、母親の愛情を思い出し、
父親との確執に立ち向かう青年の物語だと感じました。

なぜならば、
主人公がいろいろな物を消す時に、

「なぜ自分はこれが好きなんだっけ?」

「これが世の中から消えるとしたら、自分は何を失うだろう?」

「自分の命よりも、これは大事なものだろうか?」

という問いをし続けるのですが、
その答えは、常に「両親の姿」や「両親との思い出」
に行きつくからです。

これから読む方もいらっしゃるかもしれないので、
あまり詳しくは書きませんが、、、

この物語の佳境は、題名にもなっている「猫」を
消してでも、自分が1日生き延びるかどうか?

というシーンです。

母親を病気で亡くし、父親とはけんか別れして以来、
唯一の家族ともいえる「猫」をこの世から消してまで、
自分の命に価値はあるのか・・・?

主人公は、そんな悩みを抱えます。

そして、なぜそれほどまでに「猫」が大切かというと、、

母親が、自分と父の関係を再びつなげるために
くれた贈り物であり、

実は何よりも、父親が愛情をかけて
育てていた猫だったのです。

その「猫」と「自分の命」を天秤にかけた時、
主人公が何を思い、何を選択するのか・・・。

このシーンを読むと、普段は気づかなくても、
自分が長く大切にしている物・コト・価値観には、

母親が与えてくれた愛情や、
父親が見せてくれた強さが、

深い部分で、人は強く影響を受けているのだと、
改めて感じることができます。

両親としばらく連絡を取っていない方、
お礼を言いたいことがある方、

謝りたいことがある方、


もしこの文章を読んで、

「世界から猫が消えたなら」に興味が湧いたら、
ぜひ、読んでみて下さい(^^)/。

きっと連絡が取りたくなりますよ。


=============================================================

昨日は、私の親友の高名さん・真由子さんの結婚式に
出席してきました!!

▼教会で挙げた式。


▼新しい家族。


▼末長く、幸せに!


前の会社のときに一緒に苦労をして、理不尽に耐えた
同僚でもある2人が、ついに結婚しました。

自分と距離が近く、仲のいい友人の結婚ということで、
昨日は1日の中でいろんな感情が沸き起こりました。

高名さん、真由子さん、本当におめでとう!
末長くお幸せに!(^^)/

それでは、今回は以上になります。
今回も長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

来週も、よろしくお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿