2012年6月10日日曜日

●● 私が「言語化能力」と出会った一冊。

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┃◆2012.6.10┃ vol.87  私が「言語化能力」と出会った一冊。
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みなさん

こんばんは。

先週から、私がこの数年、最も重要だと感じている
「言語化能力」について書いています。

先週は、「言語化能力は、人を救う。」という
仰々しいタイトルをつけましたが、、

実はその背景には、私自身がこの能力によって
救われた経験があるのです。

今回は、私と「言語化能力」の出会いについて、
自身の体験も含めて、書いてみたいと思います。
どなたかの参考になれば、嬉しいです。


先週の振り返りになりますが、

「言語化能力」とは、簡単にいうと「言葉にする力」です。

もう少し細かく説明をすると、

「頭の中や、さらに奥深くの深層心理にある
  イメージや概念に、適切な言葉を与えられる力」です。

私は、この能力が、

「自分が変化をする力」
「周りに変化を起こす力」

に比例すると思っており、この能力を磨くことで、
自分を突出させたい、と思っています。

なぜ、私がここまで「言語化能力」に
こだわるようになったのか?

それには・・・、
「1冊の本」との出会いがありました。

後ほど紹介しますが、
その本は、私が生まれてからずっと悩んでいる(笑)、

「人間関係」の問題を、見事に言語化してくれたのです。

この本を読んだとき、私はいまだかつてない
衝撃を受けました。

そこには、
私がずっと悩み、繰り返してきた失敗の本質が
書いてあったからです。

その当時の私の悩みを少し具体的に書くと・・・、

大学時代に付き合っていた彼女がうつ病になって、
自殺未遂をしてしまったり、

周りの環境によって、自分の性格・言動(キャラ)が
変わってしまうことにずっと違和感をもっていたり、

ポジティブな職場の中で、
どうしてもネガティブな感情を抑えられなかったり、

という、自分と近くにいる人との感情や影響との
バランスが、どうしても取れない時期がありました。

そんな私の心の葛藤を、
すっきり説明してくれたのが、この本です。

◎「成功者の告白」 神田 昌典 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062120569

(文庫版も出ています。)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062810530/

私はこの本によって、「言語化能力」の大切さに気づき、
悩んでいた「人間関係」の問題点がわかったのです。

書いているのが有名な経営コンサルタントなので、
一見すると、普通のビジネス書のように見えますが・・・、

中身はまったく違います。

書かれているのは、職場や家庭における
「人間関係の感情メカニズム」を、見事なまでに
解き明かしています。

せっかくなので、この本から私が感銘を受けた部分を、
少しだけ抜粋してお伝えします。

「いままでは、個々人のパフォーマンスを伸ばせば、
  それで会社はよくなると思われていた。

  それは、コンピューターを一台ごとに性能アップさせる
  ようなもので、解決策は簡単なように思える。

  しかし現実は、人が集まると、そこには必ず“感情の場”が
  できて、無意識化でお互いが大きく影響を与え合う。

  組織全体の問題が、表面的には1人の問題として現れる
  だけなのだ。それはあたかも、各コンピューターが
  LAN回線によって繋がれているようなイメージだ。」

「感情の場ができるのは、家庭でも職場でも同じ。
  場が生まれると、そこには全体でバランスを取ろうと
  する作用が働く。

  誰かがポジティブな発言・思考に振れ過ぎると、
  必ず他の誰かに、ネガティブな発言・思考を生む。」

「職場でスタッフが精神的な病気になることと、
  家庭で子供が重大な病気になることには、共通点がある。

  それは、その場(職場・家庭)における問題を、
  “病気”によって表面化させ、周囲の結束を生むことで、
  場が崩壊するのを無意識に防いでいるのだ。」

「夫が会社でストレスを感じれば、妻にあたる。
  妻は家庭で、子供にあたる。ひどい場合は虐待に及ぶ。

  そして、子供に溜まった怒りは、現代では
  いじめ・不登校・引きこもり・援助交際などの形で現れる。

  これらは、子供の問題ではなく、大人の問題なのだ。
  怒りのキャッチボールを、社会全体で行っているのが、
  現代という時代だ。」

上記のような知識が、この本にはたくさん詰まっています。

人が同じ場所にいるだけで、お互いが相互に影響を与え合い、
感情のバランスを取ろうとする。

それによって私は、長い間悩んでいた、言動・発言の違い、
ネガティブな感情の整理、パートナーのうつ病などの全てが、
根本的には同じ作用が原因だとわかったのです。

そして極めつけは、この言葉です。

「パターンを知らなければ、パターンから抜け出せない。
  だって、同じ問題を繰り返しているという自覚すらないからね。
  まずパターンを知ることから、始めなくてはいけないんだ。」

これらの「言葉」は、私に衝撃を与えました。

自分自身が「なんとなく」「漠然と」感じていた
違和感・不安には、全て明確な原因・法則性があったのです。

しかしそれを知らない(明確な「言葉」にしていない)から、
同じところをグルグル回っているケースが、ほとんどなのです。

この「同じ問題によって何度も苦しむ」という鎖(パターン)を
断ち切るには、その問題を正しく理解する必要があります。

そして、正しく理解するには、
必ず「高い言語化能力」が必要なのです。

人の無意識や、見えない世界にまで踏み込んで、
抽象的な作用や思考を「言葉」にしなければ、人に
伝えることはできないからです。

私たちが抱えている課題や、
普段の生活・仕事の中で感じる息苦しさ・不快感は、

「高い言語化能力」を持って対処すれば、
必ず改善することができる。

そしてそのプロセスを通じて、自分自身や
周りの人を、より良い方向に導くことができると信じて、
私はこれからもこの能力を高めていきたいと思います。

今回ご紹介した本は、

「言語化能力」に興味がある方、
「組織における人間関係・振る舞い方」に悩んでいる方、
「夫婦や子供の間で起こる心理的なメカニズム」を知りたい方、

上記に当てはまる方は、ぜひ一度読んでみてください。

きっと、その「内容」にも、著者の「言語化能力」にも、
驚くことになると思います!

人生を変えてくれる本に出会えることは、
本当に幸せなことですね。。


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最後に、、、

つい先日まで開催されていた、
「大友克洋GENGA展」に行くタイミングを逸して
しまい、いまでも悔いが残っています。。。

「AKIRA」の主人公、金田のバイクに乗って、
写真を撮りたかったのですが・・・。

しかし、こんなバイクを作っている人もいるようです。

▼誰も思いつかなかった100円ライターの再利用法
http://matome.naver.jp/odai/2133519768616965201

手先が器用な人は、うらやましいなぁ・・・。

それでは、今回は以上です。

今回も最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
次回も、どうぞお楽しみに!!

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