2012年4月29日日曜日

●● 『企画展:世界の終わりのものがたり』

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┃◆2012.4.29┃ vol.76  『企画展:世界の終わりのものがたり』
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みなさん

おはようございます。

先週から「思考の深さ」に関するテーマを書き始め、
今週は「その深め方」を送る予定でした。

しかし、今日はゴールデンウィーク2日目。。

あまり真面目なことを書いても誰も読んでくれない
と思ったため(笑)、

今回は、ゴールデンウィークに一人でも多くの方に
行って欲しい「企画展」の紹介をすることにしました。

この「企画展」は、久しぶりに、
私が自信を持ってオススメできる内容です。

普段、仕事に追われていると忘れてしまったり、
考えることを先延ばしにしてしまいがちな、
「長期的に大切なこと」を思い出すことができます。

おそらく、自分自身の普段の生活、仕事、生き方を
見つめ直すきっかけにも、なると思います。

ぜひ、ゴールデンウィークの予定の参考にして下さい。

【企画展】

『世界の終わりのものがたり』
~もはや逃れられない73の問い~

場所:日本科学未来館(東京・お台場)
期間:2012年3月10日(土)~6月11日(月)
入場料:大人1000円 18歳以下300円

▼公式ホームページ
http://www.miraikan.jp/sekainoowari/


この企画展の主旨を少し説明すると、

「終わり」について、来場者一人一人に真正面から
向き合い、考えてもらうというチャレンジングな
この企画は、2年以上前から進められてきました。

環境学、海洋学、経済学、気象学、情報学、医学、
生物学、哲学、社会学など40人余りの研究者に取材し、
集めた100以上の「問い」から、73を厳選。

その展示内容は、

「個人」の身の回りにあるリスクや死から始まって、
テクノロジーの発展に伴う「文化」や「資源」の終わりへと
テーマを広げ、最後は「世界」そのものの終わりへ向かう。

それらの「問い」と正面から向き合うことで、
「終わり」から始まる、新たな希望のものがたりが
個々人の内側に生まれることを目的とした企画展です。

あらかじめ言っておくと・・・、
この企画展には、特に派手さ・面白さはありません(汗)。

派手な建設物も、
すごいCGを使った動画も、
最先端の科学技術も、

一切、見ることはできません。

それほど広い施設でもないため、
あまり深く考えずに見て回れば、30分もかからずに
全ての展示を見ることができるでしょう。

しかし私は、1つ1つの展示からとても大切で、
本質的な「問い」を投げかけられている気がして、
かなり長い時間、入り浸ってしまいました。

館内は全て写真が許可されているため、ネタバレに
なり過ぎない程度に、内容をご紹介します。


まず、入場してすぐに目に入るのは、

「あなたの人生で一番心配なことはなんですか?」

という「問い」です。

▼この「問い」に、あなたなら何と答えますか?

















お金が無くなること?
仕事を失うこと?
誰かに批判されること?

それとも・・・、

大切な誰かを失くすこと?

会場内には、付箋を使ってアウトプットする場も
あるので、他の人が書いた意見を参考にして、
「問い」に対する自分の考えを深めることができます。

▼「問い」に対するみんなの意見を見ることができます。
















その他にも、最初は「個人」の身の回りにある
リスクや死に関する「問い」が、いくつも並んでいます。

▼リスクに関する「問い」には驚きのデータが・・・。
















上記の「問い」に対しては、多くの方が、
「リスクのない安心な環境で暮らしたい」という
答えを出すのではないでしょうか?

しかし、現実は・・・、

リスクの沢山ある環境に生息している野生の象と、
リスクがまったくない動物園にいる象とでは、
野生の象の方が、寿命が2倍以上長いのです。

リスクがあるからこそ、動物は強くなろうとし、
進化をすることができる。

そんな矛盾を、この自然界は孕んでいるようです。

▼その他にも、根源的な「問い」が沢山出てきます。





















▼この「問い」は、昨年の震災を思い起こします・・・。
















次に、テーマを「テクノロジー」「文化」に移すと、

「テクノロジー・変革・進化」と、
「文化・持続・関係性」の対比構造によって、
その是非が問われます。

「テクノロジー」を進歩させ、「変革」を起こせば起こすほど、
「文化」は失われ、「関係性」の喪失が起こります。

しかし、すでに「テクノロジー」によって補完された
社会から、人類は元の生活に戻ることはできません。

どこまで科学技術に頼り、
どこまで自分たちの人間性を尊重するのか?

これからの時代、避けては通れない課題が、
沢山あるのです。

▼最初の「問い」は、テクノロジーによって消えたものは?
















▼多くの人が「人と人のつながり」と書いていました。
















▼DNAの解析が進み、自分の未来がわかったら・・・。
















▼私との関係性は、どこまで広がる?
















そして、最後のテーマは「世界の終わり」です。

このテーマで最初に投げかけられることは、

「あなたにとって、終わりとはなんでしょうか?」

という「問い」です。

自分が死んだら、それが「終わり」か?
死ぬと、何も残らないのか?
もし、死してなお残る価値があるとしたら、それは何か?

そんな、人生の目的とも言える深い「問い」を、
このテーマでは考えさせられることになるのです。

▼自分が死んでもなお残るものとは、何でしょうか?

















▼地球もいずれ、「終わり」を迎えます。

















▼「死」を意識した上で、生きている間にやりたいことは?
















▼「自分の終わり」に向けて、どんな未来を作るでしょうか?
















以上が、簡単ではありますが、この企画展の概要となります。

シンプルな「問い」から、自分の価値観を改めて見直す
きっかけを与えてくれる内容になっています。

この企画展は、6月11日(月)まで開催されていますので、
ぜひ、時間を創って行ってみて下さい。

個人的な感想としては、この内容で入場料1000円は、
安すぎると思いますよ!


今回は、以上です。

なんだか結局、真面目な内容になってしまいました。。

書いている本人が真面目なので、しょうがないですね(笑)。
許して下さいm(_ _)m。

ちなみに個人的には、ゴールデンウィークに1日、
お台場に行く日を作って、『世界の終わりのものがたり』と、
『ガンダムフロント』に行ったら楽しいと思います(笑)。

◎ ガンダムフロント
http://gundamfront-tokyo.com/jp/

それでは、ゴールデンウィークを楽しみましょう!!

また来週~(^^)/。

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