2013年5月19日日曜日

●● 永遠の0(ゼロ)

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┃◆2013.5.19┃ vol.148 永遠の0(ゼロ)
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みなさん

こんばんは。

暖かくて気持ちの日が続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか?

私はすっかりこの土日は、
今回紹介する本に夢中になっていました。

歴史を知ることができて、物語を楽しめる、
そんな読みやすい本です。

興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。


この本は、今年の年末に映画化も決まっているので、
タイトルを聴いたことがある人も多いでしょう。

文庫化もされたため、本屋には平積みで置いてある
ところが多く、周りの評判もいいため、私自身
ずっと気になっていました。

しかし、戦争時代(第2次世界大戦)の話と言われ、
二の足を踏んでしまっていたことも事実です。

戦国時代や幕末の歴史には明るくても、
第1~2次世界大戦には疎いからですm(_ _)m。

教科書の影響なのか、その時代の戦争の話は、
日本の暗い過去や過ちを思い返し、明るい気持ちに
なれないことが多い気がします。

そんな中、文章も読みやすく、戦争のことを詳しくない人も
スラスラ読めるこの本はとっても楽しめました!

◎ 永遠の0(ゼロ)
http://www.amazon.co.jp/dp/406276413X



◎ 2013年12月 映画公開
http://www.eienno-zero.jp/index.html


この物語を簡単に紹介すると・・・、

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために。」

そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。
終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。

天才だが臆病者。
想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる。

「なぜ久蔵は“特攻”に志願してしまったのか?」

凄腕のゼロ戦乗りで「卑怯者」と誹られたとしても、
「生きて帰って娘の清子に会うまで死なない」という
妻との約束にこだわり続けていたにも関わらず・・・。、

人生の目標を見失っていた健太郎が、姉・慶子から頼まれて、
実の祖父・宮部久蔵の足取りをわずかな手がかりを追って、
その壮絶な生涯を終戦60年目の夏に明らかにしていく。

そしてついに、久蔵と意外な人物との関係が明らかになる、
驚愕の事実にたどりつくーー。

という、現代の20代後半の若者が、
戦争を体験した祖父の人生を明らかにしていく物語です。

「戦争」。

この言葉は、すでに私たちの世代には現実感のない
言葉になってしまいました。

最も最近にあった第2次世界大戦でも、

「真珠湾攻撃」「ミッドウェー海戦」
「カミカゼアタック」「零戦」「B29」

などの単語は知っていても、詳細を語れる人は
少ないでしょう。

しかし、私は先日沖縄に行った時も感じましたが、
現代の日本は第2次世界大戦があったからこそ、
いまのカタチになったのです。

第2次世界大戦後に起きた、
日本という国の発展も、日本人の経済的豊かさも、

多くのことが第2次世界大戦があったからこその
変化だと思います。

私がこの本を読んでいて、
日本という国の変化を台詞をいくつかご紹介すると、

「今日、この国ほど、自らの国を軽蔑し、近隣諸国に
 おもねる売国奴的な政治家や文化人を生み出した国はない。」

「たとえ自分が死んでも、祖国と家族を守れるなら、
 その死は無意味ではない、そう信じて戦ったのです。
 そう思うことが出来なければ、どうして特攻で死ねますか。」

「軍隊や一部の官僚を知ると暗い気持ちになるけど、
 名もない人たちはいつも一所懸命に頑張っている。
 この国はそんな人たちで支えられているんだと思う。」

「戦後の民主主義と繁栄は、日本人から
 “道徳”を奪った---と思う。」

「今、街には、自分さえよければいいという人間たちが
 溢れている。60年前はそうではなかった。」

など、読みやすい物語の中に、心の深いところに
刺さる言葉と沢山出会うことができました。

この時代の人たちが、将来の日本(=現代)を思い
戦った記録は、私たちのような若い世代こそ、
知るべきでしょう。

私自身この本を読んで、祖父の世代が
どんな思いで“特攻”に向かって行ったかを知り、
胸が熱くなりました。

自分の死は無駄ではない。
自分の死によって築かれた日本が、
きっといい国になってくれる。

本気でそう信じながら戦闘機に乗りこんだ人たちの
思いは、いまでも大切にするべきだと感じたからです。

もちろん戦争の話だけではなく、
最後には思わず泣ける感動の展開になって
いるので、女性にもおすすめです。

小説でも、映画でもかまいません。
ぜひこの物語・時代に触れてみてください。


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今日は、前職の後輩と、
「探偵はBARにいる2」を観に行ってきました。

▼探偵はBARにいる2 ~ススキノ大交差点~
http://www.tantei-bar.com/


前作と比較すると少し見劣りしますが、
それでも大泉洋・松田龍平のコンビは健在です。

ある殺人事件の謎を解き明かしていく物語で
ありながら、人間くさく・義理がたい。

大泉洋が好きな方、
推理小説が好きな方は、

ぜひ観に行って下さいね(^^)/。


それでは、今回は以上になります。
今回も長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

来週も、よろしくお願いします。

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