2013年2月24日日曜日

●● 沖縄に残る「戦争の傷跡」

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◆2013.2.24┃ vol.136 沖縄に残る「戦争の傷跡」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

みなさん

こんばんは。

2週続けて書いてきた沖縄編も、
ついに今回で最後です。

沖縄は、日本とは一味違った
文化・宗教・社会があり、とても楽しかったです。

しかし今回は、日本人として知っておくべき
太平洋戦争で残った「戦争の傷跡」をご紹介して、
沖縄編を終えようと思います。

どうぞ楽しんで読んでください!(^^)/


日本史に詳しい人はご存じだと思いますが、、

沖縄は第二次世界大戦のときに、
日本国内で最大の陸上戦が行なわれた場所です。

この地では、兵士だけでなく民間人が戦争に
巻き込まれ、多くの命が失われました。

この歴史を振り返るために、
色んな場所を巡ったのですが、、

本当に、心が痛くなりましたm(_ _)m。

その感想を一言で言うと、

「むごい・・・。」

としか言えません。

戦争で疲れても立ちながら寝ている兵士の姿、

麻酔なしでウジ虫が湧いた傷口を手術をする様子、

「学徒出陣」と言われた高校生の戦争参加、

明らかに勝てないとわかっている中で、
約3カ月もの間戦い続けた現場には、私などには
想像のつかない無残な光景が広がっていたのでしょう。

言葉にすると難しい歴史の授業のようですが、
写真や資料を見ると、当時がいかにひどい状況
だったかがわかります。

今回載せる写真は建物や外観ばかりですが、
展示されている資料や映像は生々しいばかり。

これは、実際に観ないと伝わらないでしょう。

みなさんも沖縄に行った時にはぜひ、
観光スポットと合わせて下記の場所を訪れて
見てください!

まず初めにご紹介するのは、
広大な敷地を要する平和祈念公園です。

▼公園には高さ45m・七角形の塔(沖縄平和祈念堂)があります。

▼資料館は広すぎて1時間では観きれませんでした。。

▼戦争で犠牲になった人の祈念碑が建てられています。

この公園が位置する場所は、
沖縄戦最大の激戦地であり、終焉地でもあります。

戦後、恒久平和を祈念して作られたシンボルとして、
いまでも沖縄戦が終了した6月23日の「慰霊の日」には、
県主催の全戦没者追悼式が行われています。

上記の写真のもある「平和の礎」には、
沖縄戦などで亡くなった全ての人々の氏名を刻んであり、

刻銘者数は2009年(平成21年)6月21日時点で、

「24万856人」

という想像すらつかない数の名前が並んでいます。

いまでは公園として穏やかな空気が流れていますが、
現地の人の中では、いまでも恐怖からこの近くに
来ることができない人がいるようです。

また、平和祈念公園の近くには、学徒出陣の
シンボルとなっている「ひめゆりの塔」もありました。

こちらの資料館も入ってきましたが、
当時の人が直接残した言葉や痕跡からは、
悲鳴のような苦しみが伝わってきました。

▼映画で有名になった「ひめゆりの塔」。

この場所を離れ、次に訪れたのが、

戦時中に海軍の司令部として使われており、
戦後に掘り返された「旧海軍司令部壕」です。

◎ 旧海軍司令部壕
http://kaigungou.ocvb.or.jp/

▼こちらの入り口から壕(地下)の中に入っていきます。


▼壕の中は湿った空気を感じます。兵士はこの中で数カ月生活していました。

▼幕僚室や休憩室、作戦会議室など狭い部屋がいくつもありました。

この司令部壕は、戦後に発見された時、
入口は崩壊し、坑内には泥水が溜まっている
有様だったようです。

そして、壕内を掘り返してみると・・・、

合計で2300体以上の遺骨が見つかったとか。。

凄惨すぎます・・・。

壕の中が当時どうやって使われていたのかの解説を
聴きながら回ったのですが、

食べ物もなく、
寝る場所もなく、
水すら飲めない環境で、

とても人間が生きていける場所だとは、
思えませんでした。

「なぜ当時の日本人は、そんな状況に耐えられたのか?」

「それでも敵に向かっていけたのはなぜか?」

裕福な時代に育った私には、到底理解できないでしょう・・・。


沖縄は戦争が終わって、アメリカ統治の時代が
27年間続きて、その後にようやく本土復帰を果たします。

いまでも問題になっている基地や領土問題も含めて、
沖縄の歴史は諸外国の戦争や都合に振り回され
続けてきたと言ってもいいでしょう。

これから沖縄がどうなっていくのか、私にはわかり
ませんが、「日本人として」、知らなくてはいけない
歴史(苦しみ)が、この場所には詰まっている気がしました。

戦争の記憶は、実際に体験した人が減っていく
ことで徐々に失われつつある気がします。

上記のような「戦争の傷跡」は、
私たちのような戦争を体験していない世代が、
いまの国の土台に何があったか?

を知る、とても重要な遺産であると、心から感じました。

基地や領土問題など、沖縄がこれから
どうなっていくのか、私にはわかりませんが・・・、

戦争という礎の元に成り立っているこの地(沖縄)を、
ないがしろにしてはいけないと、感じました。

私が沖縄に行った報告は以上になります。

観光スポットは「首里城」以外はほぼ行かなかった
のですが(汗)、、

▼琉球王国の王城で、県内最大規模の城(グスク)です。

私の趣味でもある【歴史+現地訪問】の組み合わせで、
思う存分楽しむことができました。

行ったことがない方は、

リゾートや観光としても、
歴史や政治の観点からも、

ぜひ一度、行ってみてください!!(^^)/

=============================================================

みなさんご存知ですか?
どうやら現代は、「男性不況」の時代らしいです。

◎ 「男性不況」で僕らの価値ダウン?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130224-00000008-rnijugo-bus_all

昔から言われる「男社会」という仕組みの反動で、
私たちの世代の男性が割を食っているように感じます。

レディースデーや、
女性専用車両など、

まだまだ女性優遇のシステムは増えるのでしょうか?

1アラサー男子として、世の中の男性を応援する
システムの出現を切望したいと思います!

それでは、今回は以上になります。
今回も長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

来週も、よろしくお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿