2011年8月14日日曜日

●● 震災の傷跡

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┃◆2011.8.14┃ vol.39 ●● 震災の傷跡
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みなさん

こんばんは。
今回はお盆休みということで、少し趣を変えて発信いたします。

内容は、先週行ってきた東日本大震災の被災地
「気仙沼」に関して、私が見て、聴いてきたことを
お送りしたいと思います。

すでに3月11日からは5カ月経っていますが、
やはり、行ってみたら、すごかったです。

その内容を、わずかですが、伝えたいと思います。


8月8日(月)、初めて東日本大震災で被災地となった
「気仙沼」の現地に行ってきました。

そこで、

見た景色。
感じた匂い。
避難所の生活。
被災した方々の現実。

入ってくる情報全てが、改めてこの日本で起きた大災害が
どれほどひどかったかを、認識し直すこととなりました。

その体験を実際に被災された方から聴くことは、
テレビなどで見ているものと比べてリアリティが違いました。

現実はもっと厳しく、もっと生生しく、ドロドロしていました。

私が何を言っても仕方がないと思うので、
今回は出来る限り多くの、実際の現地の方々から聴いた
話の内容をご紹介させてもらいます。

今回、被災地を案内して頂いた方は、
自分の家が津波で流され、つい1週間前まで避難所(学校)で
暮らしていた、地元の水産会社のスタッフの方です。

その方から聴いた話から、様々な被災地の状況がわかりました。


◎ 自分の家族について。

「私の息子は、先生が声をかけるのがあと1分遅かったら
  助かりませんでした。」

「息子は丸2日間、1階が水でつかった学校で救助を求めていました。」

「私の妻は、車に乗っているところを近所のおばあちゃんが声を
  かけてくれて一緒に避難したため、助かりました。それがなければ
  車ごと流されていたと思います。」

「テレビでは一切流れませんが、津波を近くで見ると
  多くの人が一緒に流されています。その中に、知り合いが
  いた時は大きな無力感が襲ってきます。」

「私の妻は避難した丘の上で、「助けて!」と言いながら流されて
  いった人達の顔が、いまでも忘れられないようです。」

「避難所の生活は、地獄でした。とても蒸し暑い上に、蚊や蛾などの
  虫がひどいんです。避難所の中では争いが絶えませんでした。」

「プライベートのまったくない避難所では、ノイローゼに
  なる人が続出しました。諍いは絶えず、死亡者も出たようです。」


◎ 報道されていない現地の出来事。

「自動販売機はほぼ全て壊され、お金が盗まれていたようです。」

「形が残った家からは、金庫や金品は全て盗まれたようです。」

「シャッターが閉まらなくなったスーパーからは、
  全て物が盗まれたようです。報道していないだけで、
  生活必需品の強奪は続出していました。」

「信用金庫で4000万円盗まれるという事件がありました。
  しかもそれは、中学生が行った犯行である、ということでした。」

「死体の指や手首を切断して、金品が盗まれるということが
  続出しました。これは海外(アジア系)の手口です。
  海外の泥棒が集まって、死体から金品を盗んでいるようです。」


◎ その他にも・・・、

「津波で電気網が全て壊れ、約9万トンの水産品(生魚など)が
  腐りました。それがすごい臭いを放ち、耐えられませんでした。」

「ガレキの中に埋まった死体が死臭を放ち、とても一般人が
  復興作業を行えるような環境ではありませんでした。」

「最初の1週間は食料がなくて、クッキー2枚とリンゴ1個が1日に
  2回配給されるだけでした。」

「4月になって市長が避難所に来た時は、みんなの怒りが
  溢れだして、暴動になりそうでした。」

「いま行われていることは、復興費用の利権争いです。
  誰がそのお金を受け取って、どこに流すのか。その争いが
  ずっと続いて、現場にはなかなか渡ってきません。」


上記のような話を現地の方から聴いた時、
それはテレビで見たどんな悲惨な光景よりも衝撃を受け、
心に残りました。

おそらく、話を聴いた私などにはまったくわからないほど、
実際に被災した人たちの苦労は、途方もないものだった
のだと思います。

しかし、そんな中、
何よりも感銘を受けたのは、その方が話す
『未来への前向きな言葉』でした。

その方曰く、

「仕事があることは、本当に幸せなことです。7割の人が仕事が
無い中で、私は仕事がある。感謝しなくてはいけません。」

「新築の家も流されてしまいました。
  でも一生のうちで3回は建てようと思っていたので、
  また近いうちに建てようと思います。」

「自衛隊のみなさんには、本当に感謝しています。
  彼らの働きなしに、生活を取り戻すことはできませんでした。」

「義援金で暮らせていることに、恩を返さなくてはいけないと
  思っています。仮設住宅に入った時の家電は、全て海外からの
  義援金によって支給されました。」


以上が、その方から直接聴くことができた言葉です。

今回の震災は、あらためて「日本のあり方を大きく変えた」と
感じると共に、「時代の転機」になる、と強く感じました。

最後に、私が現地で車の中から撮った写真を掲載します。
少しでも雰囲気が伝わればと思います。

▼現場の状況はこちらから。








































5カ月経った今もこんな状況の中、強く生きている人達に、
心から尊敬の念を抱きました。

今後も、自分にできることを考えていきたいと思います。


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今回は以上です。

前職の方々はなにやら今日でお盆休みが終了とか。。
ご愁傷様です(笑)。

私は17日(水)までお盆休みです。
普段出来ない、部屋の片づけをがんばってしようと思います(汗)。。

それでは、今回も最後まで見て頂いて、
本当にありがとうございました。

来週も、どうぞお楽しみに。

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