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┃◆2011.12.18┃ vol.57 weekly mailmagazine / blog
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「自分はどうなってもいいけん、
息子だけは、息子だけは生かしてやってください!」
「ホンマお願いします!この通りです!!」
そう言って、人に絶対に頭を下げない父親が土下座
するシーンを観た時、流石に私も、涙が出ました。
私はあまり映画や演劇で感動して泣く、
ということがない、冷たい人間なのですが(汗)、、、
この物語には、完敗でした。。m(_ _)m
今回は、非情人間の私が、2時間どっぷり感情移入してしまった、
感動必死の演劇「流星ワゴン」をご紹介したいと思います。
◎ キャラメルボックス2011クリスマスツアー 「流星ワゴン」
http://www.caramelbox.com/stage/meteor-wagon/
▼「流星ワゴン」ダイジェスト映像(2分11秒)
読んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
「流星ワゴン」は、2002年に重松清さんが出版されて、
その年の直木賞をとったベストセラー小説です。
簡単にあらすじを解説すると・・・、
会社をリストラされて、息子は家庭内暴力の上に引きこもり。
妻は浮気を繰り返し、遂には離婚を迫られる、という
悲惨な現実を持った38歳のサラリーマンが主役の物語です。
すでに夢も希望も失った一人の男が、
「死んじゃってもいいかなぁ。」と駅前のロータリーで
酔いつぶれているところに、赤のオデッセイが止まります。
そのオデッセイに乗り込むと、なぜか行き先は自分の過去へ。
それは人生の分岐点をもう一度やり直す旅だった・・・。
▼リストラと妻の浮気という、絶望の中にいる男の話です。
▼過去への旅で、父親との確執に向き合うことになります・・・。
この物語には、2つの「親子関係」が出てきます。
一つは、現実の世界での「主人公と息子」の関係。
そしてもう一つは、過去の世界での「父親と主人公」の関係。
この2つが、螺旋のように絡み合いながら、
あらゆる場面で、すれ違いを繰り返します。
主人公の父親は、息子に自分のことを「よい父親」だと思って
もらいたくて、「かっこいい父親の姿」を見せようとした結果、
主人公に嫌われてしまいます。
そして、主人公は自分が父親にされて嫌だったこと、
コンプレックスになっていることを避けて息子と接し、
それが息子との距離を作ってしまいます。
【父親-主人公-息子】という3人の間にある、
2つの「親子関係」が愛してほしいが故に、すれ違う。
そんな悲しい物語です。
しかし生きている間、ずっとすれ違い続けても、
どんなに距離が離れても・・・、親が自分の子供を思う
気持ちは変わることなく、常に幸せを祈り、見守っている。
そんな親としての本音が、極限状態の中で、
父親の台詞として出てきます。
まだ私は親になっていませんが、いつの間にか自分と両親の
関係を投影してしまい、時間を忘れて感情移入してしまいました。
両親って、自分のことをこんな風に思っていたのかなぁ。。
両親も悩みながら、苦労しながら子供と接しているんだなぁ。。
そんな思いが、自然と自分の中から溢れてきます。
またこの物語は「親子関係」を描くと同時に、
「再生」の物語でもあります。
人生のあるタイミングで、いままでの積み上げが信じられ
なくなってしまい、失望し、生きている意味を見失ってしまう・・・。
そんなどん底から、「現実(いま)」という厳しい世界に
意味を見出し、前向きに生きていくには、何を思い出せば
いいのか。何を信じればいいのか。
その「再生」のプロセスはまさしく、
いまという時代にぴったりの話だと思いました。
自分の本当の気持ちを伝える、
弱いところを人に打ち明ける、という行為は、
恥ずかしさが付きまとうため、大人になると避けがちです。
しかし、上記のようなことから逃げずに、向き合って、
しっかりと伝える。
それこそが、親子でも、友人でも、本当に必要な
意思疎通なのかもしれません。
この「流星ワゴン」は、1週間後の12月25日(日)まで上演中です。
クリスマスに行くところを探している方、
または2011年の年末に気持ちよく泣きたい方は、
ぜひ行ってみて下さい。
-------------------------------------------------------------
■ブログはこちら
http://anweekly.blogspot.com/
-------------------------------------------------------------
上記でご紹介した『流星ワゴン』ですが、
現在は池袋のサンシャイン劇場で行われています。
そこで久々に、サンシャインの中にある美味しい
パン屋の紹介をさせて頂きます。
このパン屋、クロックムッシュとキッシュが絶品です。
◎ メゾンカイザー 池袋店
http://r.gnavi.co.jp/g044493/
▼ここのクロックムッシュのパンの柔らかさといったら・・・。
▼トマトキッシュも、食べた感触が違います。
素晴らしい演劇で感動して、美味しいパンを食べる。
そんな幸せな時間を、ぜひ年末、過ごしてみてはいかがでしょうか?
それでは、
今回も最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
来週も、どうぞお楽しみに。
┃◆2011.12.18┃ vol.57 weekly mailmagazine / blog
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「自分はどうなってもいいけん、
息子だけは、息子だけは生かしてやってください!」
「ホンマお願いします!この通りです!!」
そう言って、人に絶対に頭を下げない父親が土下座
するシーンを観た時、流石に私も、涙が出ました。
私はあまり映画や演劇で感動して泣く、
ということがない、冷たい人間なのですが(汗)、、、
この物語には、完敗でした。。m(_ _)m
今回は、非情人間の私が、2時間どっぷり感情移入してしまった、
感動必死の演劇「流星ワゴン」をご紹介したいと思います。
◎ キャラメルボックス2011クリスマスツアー 「流星ワゴン」
http://www.caramelbox.com/stage/meteor-wagon/
▼「流星ワゴン」ダイジェスト映像(2分11秒)
読んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
「流星ワゴン」は、2002年に重松清さんが出版されて、
その年の直木賞をとったベストセラー小説です。
簡単にあらすじを解説すると・・・、
会社をリストラされて、息子は家庭内暴力の上に引きこもり。
妻は浮気を繰り返し、遂には離婚を迫られる、という
悲惨な現実を持った38歳のサラリーマンが主役の物語です。
すでに夢も希望も失った一人の男が、
「死んじゃってもいいかなぁ。」と駅前のロータリーで
酔いつぶれているところに、赤のオデッセイが止まります。
そのオデッセイに乗り込むと、なぜか行き先は自分の過去へ。
それは人生の分岐点をもう一度やり直す旅だった・・・。
▼リストラと妻の浮気という、絶望の中にいる男の話です。
▼過去への旅で、父親との確執に向き合うことになります・・・。
この物語には、2つの「親子関係」が出てきます。
一つは、現実の世界での「主人公と息子」の関係。
そしてもう一つは、過去の世界での「父親と主人公」の関係。
この2つが、螺旋のように絡み合いながら、
あらゆる場面で、すれ違いを繰り返します。
主人公の父親は、息子に自分のことを「よい父親」だと思って
もらいたくて、「かっこいい父親の姿」を見せようとした結果、
主人公に嫌われてしまいます。
そして、主人公は自分が父親にされて嫌だったこと、
コンプレックスになっていることを避けて息子と接し、
それが息子との距離を作ってしまいます。
【父親-主人公-息子】という3人の間にある、
2つの「親子関係」が愛してほしいが故に、すれ違う。
そんな悲しい物語です。
しかし生きている間、ずっとすれ違い続けても、
どんなに距離が離れても・・・、親が自分の子供を思う
気持ちは変わることなく、常に幸せを祈り、見守っている。
そんな親としての本音が、極限状態の中で、
父親の台詞として出てきます。
まだ私は親になっていませんが、いつの間にか自分と両親の
関係を投影してしまい、時間を忘れて感情移入してしまいました。
両親って、自分のことをこんな風に思っていたのかなぁ。。
両親も悩みながら、苦労しながら子供と接しているんだなぁ。。
そんな思いが、自然と自分の中から溢れてきます。
またこの物語は「親子関係」を描くと同時に、
「再生」の物語でもあります。
人生のあるタイミングで、いままでの積み上げが信じられ
なくなってしまい、失望し、生きている意味を見失ってしまう・・・。
そんなどん底から、「現実(いま)」という厳しい世界に
意味を見出し、前向きに生きていくには、何を思い出せば
いいのか。何を信じればいいのか。
その「再生」のプロセスはまさしく、
いまという時代にぴったりの話だと思いました。
自分の本当の気持ちを伝える、
弱いところを人に打ち明ける、という行為は、
恥ずかしさが付きまとうため、大人になると避けがちです。
しかし、上記のようなことから逃げずに、向き合って、
しっかりと伝える。
それこそが、親子でも、友人でも、本当に必要な
意思疎通なのかもしれません。
この「流星ワゴン」は、1週間後の12月25日(日)まで上演中です。
クリスマスに行くところを探している方、
または2011年の年末に気持ちよく泣きたい方は、
ぜひ行ってみて下さい。
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上記でご紹介した『流星ワゴン』ですが、
現在は池袋のサンシャイン劇場で行われています。
そこで久々に、サンシャインの中にある美味しい
パン屋の紹介をさせて頂きます。
このパン屋、クロックムッシュとキッシュが絶品です。
◎ メゾンカイザー 池袋店
http://r.gnavi.co.jp/g044493/
▼ここのクロックムッシュのパンの柔らかさといったら・・・。
▼トマトキッシュも、食べた感触が違います。
素晴らしい演劇で感動して、美味しいパンを食べる。
そんな幸せな時間を、ぜひ年末、過ごしてみてはいかがでしょうか?
それでは、
今回も最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
来週も、どうぞお楽しみに。
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