┃◆2012.6.13┃ vol.88 風呂文化を見つめ直す「テルマエ・ロマエ」
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みなさん
こんばんは。
突然ですが、ご存知でしょうか?
日本人は、世界的にも稀にみる、
「風呂好きの民族」と言われています。
平安時代にはすでに、蒸し風呂形式の浴場を
作っていた形跡があり、昔から風呂の研究に
精を出していたことがわかります。
そんな日本の風呂文化を題材にした漫画、
「テルマエ・ロマエ」が、いま大人気となっています。
◎ テルマエ・ロマエ
http://thermaeromae.com/
2010年の「マンガ大賞」や「手塚治虫文化賞」
などを受賞し、まさに近年注目の作品なのです。
その人気漫画が、阿部寛・上戸彩主演での映画と
なって実写映画化されたため、早速観に行ってきました!
◎ 映画:テルマエ・ロマエ公式ホームページ
http://www.thermae-romae.jp/
少しだけ内容をご紹介すると・・・、
舞台は「古代ローマ帝国」と「現代の日本」。
主人公の浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は、
ローマで新しい浴場作りに悩んでいる時に、
浴場で溺れ、現代の日本にタイムスリップしてしまう。
そこで出会ったのは漫画家志望の真実(上戸彩)ら、
「平たい顔族(=日本人)」。
最初は「平たい顔族」をローマ人の奴隷と勘違い
しますが、日本の風呂文化に振れた途端、驚愕し、
打ちのめされるのです・・・。
そしてルシウスは、2つの世界を行き来しながら、
古代ローマで日本の風呂文化を再現することで、
評判の浴場技師となっていきます。
その評判を聞いたローマ皇帝と親交を深める内に、
ルシウスはローマ帝国の運命に深く関わることに・・・。
という、1人の浴場技師を中心とし、
最後には浴場がローマ帝国の行く末に関わるという、
なんとも無茶な内容です(汗)。
▼舞台は古代ローマ帝国。
▼ルシウスは、現代の日本の風呂文化に驚愕します。
全体的には慌ただしいコミカルな映画になっているため、
気らく~に観ることができます。
また、この映画は構成上、前半・後半がハッキリしていて、
前半は
「ギャグ盛り込み・お風呂タイムスリップ劇」。
後半は
「ローマの未来をかけた、ルシウスの一大奮闘劇」
となっています。
▼前半はとにかく阿部寛が現代の日本で暴れまわります。
▼上戸彩が、とにかく、すんごく可愛いです。
そして、この映画を観る時の注意点ですが、
細かいことを気にしてはいけません。
タイムスリップするときの映像や、
戦争のシーン、時間軸など、細かい設定では
ツッコミどころ満載です。
いい意味で「いい加減」な映画なのですが、
阿部寛が主人公だからなのか、なぜかそれが
映画全体の雰囲気とあっているから不思議です(笑)。
また、少し真面目な感想をいうと・・・、
純粋に「日本の風呂文化」は素敵だな~、
と思えます。
戦争の道具や経済に力を注ぐのではなく(汗)、
「風呂」のような文化を、長い時間をかけて研究・開発
することについては、日本はピカイチですね。
生活の一部分を、より豊かに・快適になるように工夫する。
そんな独自の文化を、大切にしたいと思えます。
休日、力を抜いて映画を観たい人に、
ぴったりの作品だと思います。
もし映画は別に・・・、
と思う方は、ぜひ漫画でもいいので読んでみて下さい。
日本の素晴らしさを、見つめ直すことができますよ!
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