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┃◆2011.11.20┃ vol.53 weekly mailmagazine / blog
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〔1〕 『上から目線』を解明する。
〔2〕 近況報告「 『物語』重視の渋い映画:ゴーストライター 」
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〔1〕 『上から目線』を解明する。
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みなさん
こんばんは。
突然ですが、
みなさんの周りに、こんなことを言う人はいませんか?
(上司に対して)
「最近、あの人も成長したよね~。」
(プロのスポーツ選手に対して)
「何やってんだよ!ほんとに練習してんのか?」
また、
(言動について注意された時に)
「わかってますよ。そんなことは。
それよりも自分の心配した方がいいんじゃないですか?」
(恋愛について相談した時に)
「ああいう男はだめだよ。男を見る目ないんじゃない?」
これらの言葉に共通すること・・・、
それは、なぜか他人に対して(目上の人であっても)
『上から目線』で物を言う、ということです。
『上から目線』になっている人自身は、それを言うに値するのか?
という疑問を気にせず、他人に対して『上から目線』で
接する人は、この社会に確かに存在しています。
今回から次回にかけては、
この『上から目線』を解明していきたいと思います。
話は変わりますが、私は前職を辞めたころから、
「いまの自分には、問題がある。」
「その問題とは、私の人格・性格・人とのコミュニケーション
において、直さなくてはならない欠陥が、沢山あるということ。」
と強く認識するようになりました。
上記の中でも特に顕著な私の欠陥は、
「人とのコミュニケーション」の分野です。
そう、
すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
私こそが、上記に書いた『上から目線』の持ち主なのです・・・。
とりあえず、
言われる前に謝っておきたいと思います。。
いままで私の『上から目線』の振る舞いで不快感を
与えてしまった方、大変申し訳ございませんm(_ _)m
冷静に考えると、
人の評価をしたり、誰かに対して『上から目線』になれるような
人間ではないし、いま考えても「お前何様だよ・・・」と
恥ずかしい思いでいっぱいです。。
それにも関わらず、
その場ではなぜか『上から目線』の振る舞いをしてしまう。
そして、それによって人間関係で損をしている。
それが私の、コミュニケーションにおける悪いパターンです。
しかし、その欠陥に気づけても、
なぜ自分がそのような振る舞いをしてしまうのか、わからない。
その欠陥の修正の仕方も、改善するためのキッカケも
まったく掴めない。そんな状態が、ずっと続いていました。
それがつい先週、
ある書店に行った時に、ふと、この本に出会いました。
◎ 「上から目線」の構造 榎本 博明 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4532261392
この本は、簡単に言うと『上から目線』の
振る舞いをしする人の心理状態、根本の原因などを
解き明かすために書かれています。
読んだ感想は、ハッキリ言って目からウロコ。。
自分のコミュニケーション、そして心理状態を、
ここまで客観視して書いてくれる本があったとは・・・、
と、驚きました。
そこで、今回は私がこの本を読んで、印象に残ったところ、
勉強になったことを下記に抜粋してみました。
私と同じように『上から目線』で物を言ってしまう人、
逆に『上から目線』で物を言われてムカついた人、
ぜひこの本の内容を参考に、『上から目線』の構造を
理解してみて下さい。
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▼ 『「上から目線」の構造』抜粋 ▼
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【トピックス1:劣等コンプレックス】
自分が能力的にも人格的にも欠点だらけだということを
認めることができず、そこから背を向けようとする時、
「劣等コンプレックス」となる。
「上から目線」のように、自分が他者よりも優れているかの
ように振る舞う人の背後には、特別に努力をして隠さなくては
いけない「劣等コンプレックス」が潜んでいる。
『上から目線』の傾向のある人は、
「人が自分を見下すのではないか」という恐れ(劣等感)を
抱きがちである。
【トピックス2:「上から目線」になることで現実逃避ができる】
「自分はこんなもんじゃない」
「自分はこんなところでくすぶっている人間じゃない」
自分がずっといるような場所じゃない、
自分が一生をかけてする仕事じゃない。
これらの心理は、あからさまに「上から目線」であり、
自分がいまいる会社・仕事を完全に見下している。
ただ、考えてみる必要があるのは、
その「上から目線」が現実の自分から目を背けるための
装置になっていないか、ということだ。
理想からかけ離れた現実の自分、
納得のいかない現状の自分を受け入れないで済む
逃げ道になっていることが、多々ある。
【トピックス3:やりたいこと志向】
「ほんとうにやりたいことが見つかったら、
自分はこんなもんじゃない。もっと力を発揮できるはず。」
上記のような心理は、「やりたいこと志向」を装いながら、
じつはその陰に「決定を先延ばしにする心理」や、
「自由さや気楽さを求める心理」が潜んでいる場合が多い。
なぜならば、上記のように決して本気にならなければ、
いつまでも幻想を維持しながら、今の自分を守ることができる。
本気になった挙げ句に、仕事が上手くいかなかったり、
友人や恋人に嫌われたりしたら、自己の万能感が崩れてしまう。
現実を見つめなくてはいけなくなってしまうのである。
だから、自分を安全なところに置いて、
「自分は違う」と思うことから『上から目線』が発生する。
これらは、明らかに無力な自分に直面しないための
自己防衛の心理メカニズムによるものである。
【トピックス4:『上から目線』のポジション】
現在の「上から目線」のポジションは、仕事上の知識やスキル、
経験など、実質的に部下や後輩よりも優れたものを持っている
ことによって、与えられる。
上記の理由から、現代は年長者だからといって尊敬される
時代ではない。
年長者や上司・先輩にとって、厳しい時代になったのだ。
『上から目線』のポジションをにいるには、自分を磨き、
能力を上げ続ける必要がある。
【トピックス5:どうすれば改善できるのか】
欠点や弱点も含めて、自分を素直に受け入れられるようになると、
虚勢を張ることもなくなり、他者に対しても肯定的な態度で
接することができるようになる。
誰でも自信のなさを抱えているもの。
自信たっぷりの人がいたら、かえって怪しむべきかもしれない。
「コンプレックスによる『上から目線』」に陥らないためには、
「自分の抱える自信のなさ」を謙虚に見つめることが必要だといえる。
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▲ 本の一部抜粋はここまで ▲
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もう、なんていうんでしょうか。。
上記に自分が当てはまるところがありすぎて、心が痛い・・・。
途中から、読むのがとても辛い本でした。。。
自分に当てはまる部分の詳細説明は来週にしますが、
いかに「自分の自信のなさ」「弱さを隠そうとする見栄」から
『上から目線』を装っていたことが、よくわかりました。
ただ、これを直視しないと、自分がもっと多くの人と
フラットに繋がって、様々なことを実現していく人に、
なれない気がします。
みなさん、今後私が『上から目線』で話をしていたら、
注意をよろしくお願いしますm(_ _)m
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〔2〕 近況報告「 『物語』重視の渋い映画:ゴーストライター 」
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もうね、
「3Dで大迫力!」とか、「総製作費●億円」だとか、
「アメリカが泣いた!」みたいな陳腐な映画紹介は、
うんざりなんですよ。
それによって「この映画すごそう!」なんて思う人は
ほぼいないと思うし、逆に、
「あぁ~、また言ってるよ。誰も泣いてねーだろ。」
というヒネくれた「上から目線」(笑)を向けている人の方が、
多いと思うんですよね。私のように。
そんなことにお金を使うのであれば、もっと映画の根底に
ある『物語』を練りに練って、見る人がどんどん感情移入して
しまうような映画を作って欲しい。。
私は、いつもそんな事を映画に期待しています。
今回ご紹介する映画「ゴーストライター」は、
派手な映画とは対極にあり、地味でアクションシーンも
なければ、もちろん画面からは何も飛び出してきません。。
しかし、作品全体に独特の“世界観”があって、
とても渋い、人間関係の機微まで楽しめる作品になっています。
今年の6月から上映が開始され、
ひそかに、オタクな人?や、暗い人?の中で人気が出て、
ロングラン上映となっているようです。
◎ ゴーストライター
http://ghost-writer.jp/
簡単にストーリーをご紹介すると、
元英国首相アダム・ラングの自叙伝執筆を依頼された
ゴーストライター(ユアン・マクレガー)。ラングの取材を
しながら原稿を進める内に、彼の過去に違和感を覚える・・・。
やがてそれは前任者の死に対する疑問となり、その謎を
追うことで国家を揺るがす恐ろしい秘密に触れてしまう。
そして、その秘密を知った彼は、ラングの妻ルースとともに
巨大な渦にはまってゆくのだった・・・。
▼主人公が自叙伝の執筆を依頼されたことから始まります。
▼これが元英国首相アダム・ラングです。
▼これが元首相の秘書。女はこわい。。
▼終盤ではお互いの主張がぶつかり合います。
という、元首相の過去にまつわる“謎”を題材とした
サスペンス映画です。
私はこの映画を見て、
「やっぱり、派手さじゃなくて『物語』だなぁ。」と
思わず唸ってしまいました。
それは、この映画にある、
・底の見えない“陰謀”
・ドロドロした人間関係
・この映画全体を包む、不気味な雰囲気・世界観
・主人公の葛藤、そして立ち向かう姿
上記の要素を存分に盛り込みながら、
主人公の成長を描いていく作品にまとまっています。
そして、登場人物も個性的。
お決まりではありますが、
元首相の妻と、秘書の嫉妬という感情に取りつかれた女性の
やりとりには、見ている私がヒヤヒヤしてしまいました(汗)。。
そんな“陰謀”に翻弄され続ける主人公が辿りつく真実とは?
そして、全ての謎を解明し自叙伝執筆を終えた後に起こる
衝撃のラストシーン・・・!
「これしかない」と思えるほど、
衝撃的で、鮮やかで、いい意味で尾を引かないエンディングに、
久々の満足感を味わうことができました。
現在、東京では下記の2つの映画館しか上映していないようですが、
23日(水)の祝日に出かけて見るには、ピッタリの映画だと思います。
渋いサスペンス映画が好きな方、ぜひ見てみて下さい。
【「ゴーストライター」上映中の映画館】
◎ ヒューマントラストシネマ有楽町
http://www.ttcg.jp/human_yurakucho/
◎ ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
http://www.warnermycal.com/
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■ブログはこちら
http://anweekly.blogspot.com/
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昔、人気があってアニメ化などもされていた、
「まじかるタルるートくん」という漫画、覚えてますか?
あの漫画の中には、
“男の夢”と言える魔法アイテムが登場します。
その道具とは・・・「メガネ」です。
その「メガネ」をかけて呪文を唱えると、服や壁を
透視することができるという、実際にあったら確実に
悪用されるとしか思えないアイテムなのです。。
その魔法アイテムが、ついに現実になったようですよ。
◎ ヌードグラス
http://senshiki.seesaa.net/article/121620490.html
もう最近の科学は、なんでも有りになってきましたね。。
それでは、
今回も最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
来週も、どうぞお楽しみに。
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