┃◆2012.8.6┃ vol.103 【ミャンマー探訪記】 日本を愛してくれる国
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みなさん
こんばんは。
前回で「タイ編」が終わったため、
今回から「ミャンマー編」に入ります。
まず質問なのですが、みなさんは、
ミャンマーという国にどんな印象をお持ちですか?
・・・と聴いても、
ほとんどの人がミャンマーという国に、
漠然としたイメージすらないのが普通だと思います。
実際に私も、行く前まではそうでした。
そこで今回は、ミャンマーという国の概要も含めて、
ヤンゴンの街並みと、JETRO(日本貿易振興機構)で
受けたブリーフィングについて、書いていきます。
今回の「ミャンマー編(全3~4回)」が終わる頃には、
1人でも多くの人が、
・ミャンマーのことが好きになる。好感を持つ。
・ミャンマーに行ってみたい!と思うようになる。
ことを個人的な目標として、書こうと思います。
どうぞお楽しみ下さい!
(※写真が多く、少し長くなってしまいました。。
お時間のある時に、ご覧くださいm(_ _)m。)
【 ミャンマー(ヤンゴン) ~街並み・概要編~ 】
▼ミャンマーの地図はこちらです。
英語が通じるかわからない、
どの通貨が使えるかわからない、
ミャンマー人がどんな人なのかわからない、
そんな何もわからない状況で、
ミャンマーの中心都市:ヤンゴンに着いたのは、
朝の9時ごろでした。
歩いて空港の外に出ると、やっぱりそこは東南アジア。
一気に蒸し暑さが襲ってきます。
タクシーを探していると、向こうから「タクシー?」と
話しかけられ、とりあえず付いて行ってみることに。。
少しすると、かなり古い車に乗った運転手が到着し、
乗るように促されます。
ドルが使えることも確認できたため、
とりあえず乗り込んで、ホテルに向かいました。
外から見た時には、「ボロいなぁ・・・」とは
思いましたが、乗ってみるとその実態はかなり
ひどいものでした。。
なぜならば、本来はあるはずの、
速度計も、
燃料計も、
時計すらも、
全てのデジタル機器がまったくない車だったのです。
その後、何回もタクシーに乗りましたが、
ほとんどの車が、同じような状態です。
▼乗ってみると・・・、中身はボロボロ。安全性は限りなく低いです。
「この車、ホテルまでちゃんと走るのか?」
という不安でいっぱいになりながらも、街中へ。
タクシーの中から街を観察すると、
バンコクとはまったく違う印象を受けました。
たとえると、
バンコクは高度経済成長中の日本。
ヤンゴンは第2次世界大戦前の日本。
という感じです。
▼道の中を走っていると、車(バス)からはみ出た人が沢山います。
▼日本で使わなくなったボロボロのバスが、沢山走っています。
そして何といっても、
日本車がすごく多いことに驚かされました。
ほとんどの車が、30年くらい前の日本車で、
街中に「ひらがな・漢字」が溢れているのです。
日本の影響力は、アジアの最西端と言われる
ここまで届いているんだな・・・、と物思いに耽っていると、
タクシーのドアが寄り掛かっただけで壊れる、
というトラブルに見舞われたりして、油断ができません(汗)。
そんなことがありながらも、なんとかホテルへ到着。
荷物を置いてから、怖がりながらも街中を歩いてみました。
▼街中はとにかくゴミゴミしていて、建物が汚い。
▼子供も頭に荷物を乗せて、働いています。
▼道の端では、ゴミのような、商品のような物が売られています。
▼道は凸凹や穴だらけ。気をつけて歩かないと危ないです。
▼建設現場も沢山ありました。
▼これ、何かわかりますか?正解は・・・「にわとり」です。自転車に乗せて売ってます。
▼街を歩いていると、子供が「絵はがき」を高額で売りつけてきました。
▼10歳くらいの子供たちが、日本語で売り込んでくるからすごい・・・。
街をひと回りしてわかったことは、
「いままでに自分が海外旅行で行ったような国とは、
まったく違うステージにある国だ。」
ということでした。
横断歩道もない、
電車もない、
デパートもない、
コンビニなんて、あるはずない。
という、発展途上国でもない、
『発展する前の国』であることが、よくわかりました。
そして、よりミャンマーという国を理解するために・・・、
今回は私を連れて行ってくれた方のおかげで、
JETRO(日本貿易振興機構)の方にミャンマーを
ご案内して頂けることになっていたのです!
早速、現地のコーディネーターと会って、
JETROヤンゴン事務所に向かいました。
▼今回の視察でお世話になったJETROの北邑さん。
海外で、だれも知り合いがいない・何も分らない中で、
頼れる人に出会った時の安心感はすごいですね。
一気に強気になる自分に器の小ささを感じながら(笑)、
JETROヤンゴン事務所に向かいました。
▼北邑さんと一緒に、JETROのヤンゴン事務所にお邪魔しました。
JETROヤンゴン事務所に来た目的は、約1時間ほどの
ブリーフィング(簡単なミャンマー概要説明)を受けることです。
ミャンマーのことを何も知らない私に、
無料で説明をしてくれる日本の行政システムに、
初めて心から感謝を覚えました。
▼ブリーフィング中は、みんな真剣に学びました。
このブリーフィングで知ることができた、
【ミャンマーの現在の状況】を簡単にお伝えすると・・・、
◎ ミャンマーの国の概要は、、
人口は日本の半分の約6000万人。面積は約1.8倍。
90%の国民が仏教徒で、チャット(Kyat)という自国通貨
が街中では使われています。
◎ ミャンマーは超・親日の国である。
ミャンマーは、「日本」を愛してくれています。
中国・韓国よりも「日本」のことが好きなのです。
その背景としては、イギリスに占領されていた時代に、
日本が独立を助けたという歴史的な事実があります。
◎ 現在、人件費が高騰してきた東南アジアの中で、
最後のフロンティアとして非常に注目されている。
昨年(2011年)の政権交代で、民主化されたことによって
経済解放が進み、人件費の安さ、人口の多さなどから、
いま最もアジアで注目される国になっている。
◎ ビジネスをするためのインフラが、まだ揃っていない。
最大の問題は、電気が足りないこと。1日5時間しか
電気の供給がないため頻繁に停電が起こります。
また、水の浄化やお金の送金システム、早くも
人件費の上昇が起きるなど、問題は山積みのようです。
などなど、
国としての体制がまだまだ出来ていないことを
教えて頂きました。
▼ブリーフィングで使った資料。日本の企業が出てきて、ビジネスが出来るのか?
▼これが目次。進出している日系企業の現状などを聴きました。
また、ミャンマー人の人たちは、
「日本人と気質が合う」ということも教えて頂きました。
なぜならば、ミャンマー人の性格は、
・勤勉
・がまん強く、まじめ
・競争が嫌いで、周りとの人間関係を大切にする
という、あたかも日本人の特徴かと
錯覚するくらい、似ているのです。
実際に、私がミャンマーで直接話した人たちも、
みんな親切で、優しく接してくれます。
帰るころには、私ですら、
「この国の発展を応援したい!」と思ったのです。
ミャンマーの不思議な魅力には、
まだまだ謎がありそうです。。
以上で、
【 ミャンマー(ヤンゴン) ~街並み・概要編~】は
終了となります。
次回は、
私が仕事・労働観に衝撃を受け、
日本という国の歴史に誇りが持てた、
「ミャンマーの工場視察編」をご紹介したいと思います。
次回も、長くなりそうです・・・。
どうぞお楽しみに!
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